kernel-rtの更新プログラムが、Red Hat Enterprise MRG 2で利用可能になりました。Red Hat製品セキュリティは、この更新がセキュリティに及ぼす影響を重要度高と評価しています。詳細な重要度評価を示すCVSS（共通脆弱性評価システム）ベーススコアは、「参照」セクションのCVEリンクから脆弱性ごとに入手できます。kernel-rtパッケージは、リアルタイムLinuxカーネルを提供します。これにより、適切に設定することが要求されるシステムの微調整が可能になります。セキュリティ修正プログラム：* kernel：DCCPソケットのメモリ解放後使用（use-after-free）の脆弱性（CVE-2017-8824重要度高）* kernel：v4l2：メモリアクセス保護メカニズムの無効化による権限昇格の可能性（CVE-2017-13166、重要度高）* kernel：DMAの割り当て中の不適切なサイズの型変換（CVE-2017-9725、重要度高）* kernel：snd_seq_ioctl_create_port()でのメモリ解放後使用（Use After Free）（CVE-2017-15265、重要度中）* kernel：net/netlink/af_netlink.cにネームスペースチェックがないため、ネットワークモニターがシステム全体のアクティビティを監視する可能性があります（CVE-2017-17449、重要度中）* kernel：netfilter：net/ netfilter/xt_TCPMSS.cのtcpmss_mangle_packet関数でのメモリ解放後使用（use-after-free）（CVE-2017-18017、重要度中）* kernel：EFS要素のスタック情報を漏えい（CVE-2017-1000410、重要度中）影響、CVSSスコア、その他の関連情報を含むセキュリティの問題の詳細については、「参照」セクションに記載されているCVEのページを参照してください。Red Hatは、CVE-2017-8824を報告してくれたMohamed Ghannam氏と、CVE-2017-1000410を報告してくれたArmis Labs氏に感謝の意を表します。バグ修正プログラム：* kernel-rtパッケージが、バージョン3.10.0-693.25.2.rt56.612にアップグレードされました。これにより、以前のバージョンに対して多くのセキュリティおよびバグ修正プログラムが提供されます。（BZ#1549731）* Intel Core X-Series（Skylake）プロセッサーが周波数25MHzのハードコーディングされたタイムスタンプカウンター（TSC）を使用しています。状況によっては、これは不正確になる場合があり、時間ドリフト、タイマーの早期トリガー、TSCクロック不安定などのタイミングに関連した問題を引き起こす可能性があります。この更新プログラムでは、TSC周波数を定義するのに「native_calibrate_tsc()」関数を使用しなくなったため、これらの問題が軽減されています。現在では、状況に応じてクロックレートを更新するよう改良されたキャリブレーションが使用されています。（BZ#1547854）

検出

RHEL 6：MRG（RHSA-2018:1170）

critical Nessus プラグイン ID 109335

バージョン 1.11