Thunderbirdにメモリ安全性の問題が複数存在することをChristian Hlerler氏、Jon Coppeard氏、Olli Pettay氏、Ehsan Akhgari氏、Gary Kwong氏、Tooru Fujisawa氏、Randell Jesup氏が発見しました。ユーザーが誘導されて特別に細工されたメッセージを開くと、攻撃者がこれらの脆弱性を悪用してアプリケーションをクラッシュさせてサービス拒否を引き起こしたり、任意のコードを実行したりする可能性があります。(CVE-2016-5290) 

特定の状況で、ローカルHTMLファイルで同一オリジンポリシーのバイパスが発生することが発見されました攻撃者がこれを悪用し、秘密情報を入手する可能性があります。(CVE-2016-5291) 

SVGコンテンツを処理するときにCairoでヒープバッファオーバーフローが発生することがわかりました。ユーザーが誘導されて特別に細工されたメッセージを開くと、攻撃者がこれを悪用してアプリケーションをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こしたり、任意のコードを実行したりする可能性があります。
(CVE-2016-5296)

JavaScriptの引数長チェックでエラーが発見されました。ユーザーが誘導され、特別に細工されたWebサイトを参照コンテキストで開くと、攻撃者がこれを悪用し、アプリケーションをクラッシュさせてサービス拒否を引き起こしたり、任意のコードを実行したりする可能性があります。
(CVE-2016-5297)

nsScriptLoadHandlerでバッファオーバーフローが発見されました。ユーザーが誘導され、特別に細工されたWebサイトを参照コンテキストで開くと、攻撃者がこれを悪用し、アプリケーションをクラッシュさせてサービス拒否を引き起こしたり、任意のコードを実行したりする可能性があります。
(CVE-2016-9066)

SVGアニメーションでメモリ解放後使用 (use-after-free) が発見されました。ユーザーが誘導され、特別に細工された Web サイトを参照コンテキストで開くと、攻撃者がこれを悪用し、アプリケーションをクラッシュさせてサービス拒否を引き起こしたり、任意のコードを実行したりする可能性があります。(CVE-2016-9079)。

注意: Tenable Network Security は、前述の説明ブロックを Ubuntu セキュリティアドバイザリからすでに直接抽出しています。Tenable では、新たな問題を持ち込まずに、できる限り自動的に整理して書式設定するようにしています。

検出

Ubuntu 14.04LTS/16.04 LTS：Thunderbird の脆弱性 (USN-3141-1)

critical Nessus プラグイン ID 95426

バージョン 3.15