KB4503284: Windows 10バージョン1709の2019年6月セキュリティ更新プログラム

high Nessus プラグイン ID 125820

概要

リモートのWindowsホストは、複数の脆弱性の影響を受けます。

説明

リモートのWindowsホストに、セキュリティ更新プラグラム4503284がありません。
したがって、以下の複数の脆弱性による影響を受けます。

- WindowsでAdvanced Local Procedure Call(ALPC)への呼び出しが不適切に処理されるとき、権限昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、ローカルシステムのセキュリティコンテキストで任意のコードを実行する可能性があります。攻撃者が、完全なユーザー権限で、プログラムのインストール、データの表示・変更・削除、または新規アカウントの作成を実行する可能性があります。
(CVE-2019-0943)

- NETLOGONメッセージがセッションキーを取得してメッセージに署名することができる場合、セキュリティ機能をバイパスされる脆弱性があります。(CVE-2019-1019)

- Win32kコンポーネントがメモリ内のオブジェクトを適切に処理しないとき、Windowsに権限の昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、カーネルモードで任意のコードを実行する可能性があります。さらに、攻撃者が完全なユーザー権限でプログラムをインストールし、
データの表示・変更・削除、または新規アカウントの作成を実行する可能性があります。(CVE-2019-1014、CVE-2019-1017)

- 中間にいる攻撃者がNTLM MIC(Message Integrity Check)保護をバイパスできる場合に、Microsoft Windowsに改ざんの脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、NTMLセキュリティ機能をダウングレードする権限を獲得する可能性があります。(CVE-2019-1040)

- ホストサーバー上のMicrosoft Hyper-Vが、ゲストオペレーティングシステム上の特権ユーザーからの入力を適切に検証しないとき、サービス拒否の脆弱性があります。(CVE-2019-0710、CVE-2019-0711、CVE-2019-0713)

- Microsoft Edgeでスクリプトエンジンがメモリでオブジェクトを適切に処理しないとき、情報漏えいの脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、情報を取得してユーザーシステムをさらに侵害する可能性があります。(CVE-2019-0990、CVE-2019-1023)

- Windowsインストーラーが安全でないライブラリの読み込み動作につながる入力を適切にサニタイズしないとき、権限昇格の脆弱性がWindowsインストーラーにあります。ローカルに認証された攻撃者が、昇格したシステム権限で任意のコードを実行する可能性があります。攻撃者が、完全なユーザー権限で、プログラムのインストール、データの表示・変更・削除、または新規アカウントの作成を実行する可能性があります。セキュリティ更新プログラムは、意図しない昇格を排除する入力サニタイズエラーを修正することにより、この脆弱性に対応します。(CVE-2019-0973)

- Windows Jet Database Engineがメモリ内のオブジェクトを不適切に処理する場合に、リモートコード実行の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、被害者のシステムで任意のコードを実行する可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を悪用して、被害者に巧妙に作りこまれたファイルを開かせる可能性があります。更新プログラムは、Windows Jetデータベースエンジンがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することにより、この脆弱性に対応します。(CVE-2019-0904、CVE-2019-0905、CVE-2019-0906、CVE-2019-0907、CVE-2019-0908、CVE-2019-0909、CVE-2019-0974)

- DirectXがメモリ内のオブジェクトを不適切に処理する場合に、権限昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、カーネルモードで任意のコードを実行する可能性があります。攻撃者が、完全なユーザー権限で、プログラムのインストール、データの表示・変更・削除、または新規アカウントの作成を実行する可能性があります。
(CVE-2019-1018)

- 外部エンティティへの参照が含まれるXML入力が不適切に解析されるとき、情報漏えいの脆弱性がWindowsイベントビューアー(eventvwr.msc)にあります。この脆弱性を悪用した攻撃者は、XML外部エンティティ(XXE)宣言を使用して任意のファイルを読み取った可能性があります。(CVE-2019-0948)

- セキュリティ機能をバイパスされる脆弱性がEdgeにあり、Mark of the Web Tagging(MOTW)がバイパスされる可能性があります。MOTWが設定できない場合、Microsoftのセキュリティ技術の多くをバイパスすることになります。
(CVE-2019-1054)

- リモートでコードが実行される脆弱性が、comctl32.dllがメモリでオブジェクトを処理する方法にあります。この脆弱性により、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行し、メモリを破損させる可能性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。(CVE-2019-1043)

- スクリプトエンジンがMicrosoftブラウザのメモリ内のオブジェクトを処理する方法に、リモートでコードが実行される脆弱性があります。この脆弱性により、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行し、メモリを破損させる可能性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。
(CVE-2019-0920、CVE-2019-1005、CVE-2019-1055、CVE-2019-1080)

- Microsoftのブラウザがメモリ内のオブジェクトにアクセスする方法に、リモートでコードが実行される脆弱性があります。この脆弱性により、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行し、メモリを破壊する可能性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。(CVE-2019-1038)

- Windows AppX Deployment Service(AppXSVC)がハードリンクを不適切に処理するとき、権限昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、昇格したコンテキストでプロセスを実行する可能性があります。その後、攻撃者は、プログラムをインストールし、データを表示・変更・削除する可能性があります。(CVE-2019-1064)

- 権限昇格の脆弱性がWindows Audio Serviceにあります。脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、昇格した権限で任意のコードを実行する可能性があります。(CVE-2019-1007、CVE-2019-1021、CVE-2019-1027、CVE-2019-1028)

- ホストサーバー上のWindows Hyper-Vが、ゲストオペレーティングシステム上の認証されたユーザーからの入力を適切に検証しない場合に、リモートコード実行の脆弱性があります。(CVE-2019-0620、CVE-2019-0709、CVE-2019-0722)

- Windowsがメモリ内のオブジェクトを不適切に処理する場合に、サービス拒否の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、ターゲットシステムの応答を停止させる可能性があります。(CVE-2019-1025)

- スクリプトエンジンがInternet Explorerのメモリでオブジェクトを処理する方法に、リモートでコードが実行される脆弱性があります。この脆弱性により、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行し、メモリを破損させる可能性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。
(CVE-2019-0988)

- Windowsカーネルがメモリでオブジェクトを不適切に初期化するとき、情報漏えいの脆弱性があります。
(CVE-2019-1039)

- このセキュリティ更新プログラムは、認証された攻撃者が特別に細工された認証リクエストを送信したときに発生するLocal Security Authority Subsystem Service(LSASS)でのサービス拒否を修正します。この脆弱性の悪用に成功したリモートの攻撃者は、対象のシステムのLSASSサービスにサービス拒否を引き起こし、さらにシステムを自動的に再起動させる可能性があります。セキュリティ更新プログラムは、LSASSが特別に細工された認証リクエストを処理する方法を変更することで、この脆弱性に対応します。(CVE-2019-0972)

- 権限の昇格の脆弱性が、Windows Network File System(NFS)がメモリ内のオブジェクトを処理する方法にあります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、昇格した権限でコードを実行する可能性があります。(CVE-2019-1045)

- Windows Shellがフォルダーのショートカットを検証しないとき、権限の昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、サンドボックスの回避により、権限を昇格させる可能性があります。
(CVE-2019-1053)

- Windows GDIコンポーネントがメモリの内容を不適切に開示するとき、情報漏洩の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、情報を取得してユーザーシステムをさらに侵害する可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を悪用する方法は複数あり、ユーザーを誘導して巧妙に作りこまれたドキュメントを開かせたり、信頼できないWebページにアクセスさせたりする可能性があります。
セキュリティ更新プログラムは、Windows GDIコンポーネントがメモリ内でオブジェクトを処理する方法を修正することにより、この脆弱性に対応します。(CVE-2019-1010、CVE-2019-1012、CVE-2019-1046、CVE-2019-1050)

- リモートでコードが実行される脆弱性が、ActiveX Data Object(ADO)がメモリ内のオブジェクトを処理する方法にあります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、被害者のユーザー権限で任意のコードを実行する可能性があります。攻撃者はこの脆弱性を悪用したWebサイトを作成し、被害者のユーザーにそのWebサイトにアクセスさせる可能性があります。セキュリティ更新プログラムは、ActiveX Data Objectがメモリ内のオブジェクト処理方法を修正することにより脆弱性に対応します。
(CVE-2019-0888)

- Windows共通ログファイルシステム(CLFS)ドライバーがメモリ内のオブジェクトを不適切に処理するとき、権限の昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、昇格したコンテキストでプロセスを実行する可能性があります。(CVE-2019-0984)

- ChakraスクリプトエンジンがMicrosoft Edgeのメモリでオブジェクトを処理する方法に、リモートコード実行脆弱性があります。この脆弱性により、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行し、メモリを破損させる可能性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。(CVE-2019-0989、CVE-2019-0991、CVE-2019-0992、CVE-2019-0993、CVE-2019-1002、CVE-2019-1003、CVE-2019-1024、CVE-2019-1051、CVE-2019-1052)

- オプションのリクエストフィルタリング機能がリクエストを不適切に処理するとき、サービス拒否の脆弱性がMicrosoft IIS Serverにあります。この脆弱性を悪用した攻撃者が、リクエストフィルタリングを使用するよう構成されたページに対する一時的サービス拒否を発生させる可能性があります。(CVE-2019-0941)

- 権限昇格の脆弱性が、タスクスケジューラサービスが特定のファイル操作を検証する方法にあります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、被害者のシステムで昇格した権限を取得する可能性があります。(CVE-2019-1069)

- Storage Serviceがファイル操作を不適切に処理するとき、権限の昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、ユーザーシステムで昇格した権限を取得する可能性があります。
(CVE-2019-0983、CVE-2019-0998)

- 影響を受けるMicrosoftブラウザーがメモリ内のオブジェクトを不適切に処理するとき、情報漏えいの脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、情報を取得してユーザーシステムをさらに侵害する可能性があります。(CVE-2019-1081)

- Windows User Profile Service(ProfSvc)がシンボリックリンクを不適切に処理するとき、権限の昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、昇格したコンテキストでファイルとフォルダーを削除する可能性があります。(CVE-2019-0986)

ソリューション

累積的な更新プログラムKB4503284を適用してください。

参考資料

http://www.nessus.org/u?22fd634e

プラグインの詳細

深刻度: High

ID: 125820

ファイル名: smb_nt_ms19_jun_4503284.nasl

バージョン: 1.11

タイプ: local

エージェント: windows

公開日: 2019/6/11

更新日: 2022/12/5

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment Agent, Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Critical

スコア: 9.8

CVSS v2

リスクファクター: High

Base Score: 9.3

Temporal Score: 8.1

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:M/Au:N/C:C/I:C/A:C

CVSS スコアのソース: CVE-2019-0974

CVSS v3

リスクファクター: High

Base Score: 8.8

Temporal Score: 8.4

ベクトル: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H

現状ベクトル: CVSS:3.0/E:H/RL:O/RC:C

CVSS スコアのソース: CVE-2019-1053

脆弱性情報

CPE: cpe:/o:microsoft:windows, cpe:/a:microsoft:edge

必要な KB アイテム: SMB/MS_Bulletin_Checks/Possible

エクスプロイトが利用可能: true

エクスプロイトの容易さ: Exploits are available

パッチ公開日: 2019/6/11

脆弱性公開日: 2019/6/11

CISA の既知の悪用された脆弱性の期限日: 2022/4/5

エクスプロイト可能

Core Impact

参照情報

CVE: CVE-2019-0620, CVE-2019-0709, CVE-2019-0710, CVE-2019-0711, CVE-2019-0713, CVE-2019-0722, CVE-2019-0888, CVE-2019-0904, CVE-2019-0905, CVE-2019-0906, CVE-2019-0907, CVE-2019-0908, CVE-2019-0909, CVE-2019-0920, CVE-2019-0941, CVE-2019-0943, CVE-2019-0948, CVE-2019-0972, CVE-2019-0973, CVE-2019-0974, CVE-2019-0983, CVE-2019-0984, CVE-2019-0986, CVE-2019-0988, CVE-2019-0989, CVE-2019-0990, CVE-2019-0991, CVE-2019-0992, CVE-2019-0993, CVE-2019-0998, CVE-2019-1002, CVE-2019-1003, CVE-2019-1005, CVE-2019-1007, CVE-2019-1010, CVE-2019-1012, CVE-2019-1014, CVE-2019-1017, CVE-2019-1018, CVE-2019-1019, CVE-2019-1021, CVE-2019-1023, CVE-2019-1024, CVE-2019-1025, CVE-2019-1027, CVE-2019-1028, CVE-2019-1038, CVE-2019-1039, CVE-2019-1040, CVE-2019-1043, CVE-2019-1045, CVE-2019-1046, CVE-2019-1050, CVE-2019-1051, CVE-2019-1052, CVE-2019-1053, CVE-2019-1054, CVE-2019-1055, CVE-2019-1064, CVE-2019-1069, CVE-2019-1080, CVE-2019-1081

BID: 108567, 108570, 108577, 108581, 108583, 108584, 108585, 108586, 108587, 108588, 108591, 108592, 108594, 108596, 108597, 108598, 108599, 108600, 108603, 108604, 108606, 108607, 108609, 108612, 108613, 108614, 108620, 108621, 108624, 108630, 108632, 108633, 108638, 108641, 108644, 108646, 108647, 108648, 108650, 108651, 108652, 108653, 108654, 108655, 108656, 108657, 108658, 108659, 108660, 108661, 108662, 108663, 108664, 108665, 108666, 108667, 108668, 108669, 108670, 108671, 108708, 108709

MSFT: MS19-4503284

MSKB: 4503284