Oracle Linux 8:カーネル(ELSA-2019-2703)

high Nessus プラグイン ID 128845

概要

リモートのOracle Linuxホストに、1つ以上のセキュリティ更新プログラムがありません。

説明

リモートのOracle Linux 8ホストに、ELSA-2019-2703アドバイザリに記載されている複数の脆弱性の影響を受けるパッケージがインストールされています。

-4.19.6までのLinuxカーネルにおいて、ローカルユーザーが、sound/usb/card.cのusb_audio_probeで誤って処理される悪意のあるUSBサウンドデバイス(インターフェイスなし)を介して、ALSAドライバーのメモリ解放後使用(Use After Free)を悪用する可能性があります。(CVE-2018-19824)

-コミット1b5e2423164b3670e8bc9174e4762d297990deffの前のBroadcom brcmfmac WiFiドライバーは、ヒープバッファオーバーフローに対して脆弱です。Wake-on Wireless LAN機能が設定されている場合、悪意のあるイベントフレームが構築され、brcmf_wowl_nd_results関数でヒープバッファオーバーフローが引き起こされる可能性があります。この脆弱性は、侵害されたチップセットと共に悪用され、ホストを侵害される可能性があります。または、(CVE-2019-9503)と組み合わせて使用されるとき、リモートで使用される可能性があります。最悪の場合のシナリオでは、特別に細工されたWiFiパケットを送信することで、認証されていないリモートの攻撃者が、脆弱なシステムで任意のコードを実行できる可能性があります。より一般的には、この脆弱性はサービス拒否状態を引き起こします。
(CVE-2019-9500)

-悪意のあるワイヤレスネットワークに接続している間に、mwifiexカーネルモジュールに、攻撃者がメモリを破損させ、権限を昇格させる可能性のある欠陥が見つかりました。(CVE-2019-3846)

-コミットa4176ec356c73a46c07c181c6d04039fafa34a9fの前のBroadcom brcmfmac WiFiドライバーは、フレーム検証バイパスに対して脆弱です。brcmfmacドライバーがファームウェアイベントフレームをリモートソースから受信する場合、is_wlc_event_frame関数はこのフレームを破棄し、未処理にします。ドライバーがホストからファームウェアイベントフレームを受信すると、適切なハンドラーが呼び出されます。使用されるバスがUSBである場合(たとえば、wifiドングルによる場合)、このフレーム検証はバイパスされる可能性があります。これにより、リモートソースからのファームウェアイベントフレームを処理できることがあります。最悪の場合のシナリオでは、特別に細工されたWiFiパケットを送信することで、認証されていないリモートの攻撃者が、脆弱なシステムで任意のコードを実行できる可能性があります。
より一般的には、この脆弱性はサービス拒否状態を引き起こします。(CVE-2019-9503)

-5.1-rc5以前のLinuxカーネルで、約140 GiBのRAMが存在する場合に、page->_refcountの参照カウントオーバーフローが引き起こされ、結果としてメモリ解放後使用(Use After Free)問題が発生します。これはfs/fuse/dev.c、fs/pipe.c、fs/splice.c、include/linux/mm.h、include/linux/pipe_fs_i.h、kernel/trace/trace.c、mm/gup.c、mm/hugetlb.cに関連しています。これは、FUSEリクエストで発生する可能性があります。(CVE-2019-11487)

-nested(=1) 仮想かが有効になっている状態で、KVMハイパーバイザーが、x2APIC Machine Specific Rregister(MSR)アクセスを処理する方法に欠陥が見つかりました。その点で、「virtualize x2APIC mode」が有効な場合、L1ゲストはL2ゲストを介してL0のAPICレジスタ値にアクセスする可能性があります。ゲストユーザーがこの欠陥を使用してホストカーネルをクラッシュさせ、DoS問題を引き起こす可能性があります。4.16とそれより新しいカーネルバージョンは、この問題に対して脆弱である可能性があります。(CVE-2019-3887)

-5.1.15より前のpowerpc用Linuxカーネルのarch/powerpc/mm/mmu_context_book3s64.cにバグがあり、512TBを超えるmmapを介して、特定の条件下で関連のないプロセスが相互の仮想メモリを読み書きできる可能性があります。powerpcシステムのサブセットのみが影響を受けます。(CVE-2019-12817)

Nessusはこの問題をテストしておらず、代わりにアプリケーションの自己報告されたバージョン番号にのみ依存しています。

ソリューション

影響を受けるパッケージを更新してください。

参考資料

https://linux.oracle.com/errata/ELSA-2019-2703.html

プラグインの詳細

深刻度: High

ID: 128845

ファイル名: oraclelinux_ELSA-2019-2703.nasl

バージョン: 1.5

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2019/9/16

更新日: 2021/9/8

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: High

スコア: 7.3

CVSS v2

リスクファクター: High

基本値: 8.3

現状値: 6.1

ベクトル: CVSS2#AV:A/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C

CVSS スコアのソース: CVE-2019-3846

CVSS v3

リスクファクター: High

基本値: 8.8

現状値: 7.7

ベクトル: CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

現状ベクトル: CVSS:3.0/E:U/RL:O/RC:C

脆弱性情報

CPE: cpe:/o:oracle:linux:8, p-cpe:/a:oracle:linux:bpftool, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-abi-whitelists, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-core, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-cross-headers, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug-core, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug-devel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug-modules, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug-modules-extra, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-devel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-headers, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-modules, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-modules-extra, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-tools, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-tools-libs, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-tools-libs-devel, p-cpe:/a:oracle:linux:perf, p-cpe:/a:oracle:linux:python3-perf

必要な KB アイテム: Host/OracleLinux, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/local_checks_enabled

エクスプロイトの容易さ: No known exploits are available

パッチ公開日: 2019/9/12

脆弱性公開日: 2018/12/3

参照情報

CVE: CVE-2018-19824, CVE-2019-11487, CVE-2019-12817, CVE-2019-3846, CVE-2019-3887, CVE-2019-9500, CVE-2019-9503

RHSA: 2019:2703