Ubuntu 16.04ESM/18.04 LTS : Linux カーネル脆弱性 (USN-5339-1)

high Nessus プラグイン ID 159143

概要

リモート Ubuntu ホストに 1 つ以上のセキュリティ更新がありません。

説明

リモートの Ubuntu 16.04 ESM/18.04 LTS ホストにインストールされているパッケージは、USN-5339-1 のアドバイザリに記載されている複数の脆弱性の影響を受けます。

- 5.12.0-rc4より前のバージョンのLinux カーネルのf2fsモジュールのfs/f2fs/node.cに、領域外 (OOB) メモリアクセスの欠陥が見つかりました。領域チェックに失敗すると、ローカルの攻撃者が領域外メモリにアクセスし、システムクラッシュや内部カーネル情報の漏洩を引き起こす可能性があります。この脆弱性が最大の脅威となるのは、システムの可用性です。(CVE-2021-3506)

- 5.15.2 までの Linux カーネルで、drivers/net/wireless/marvell/mwifiex/usb.c の mwifiex_usb_recv により、攻撃者 (細工された USB デバイスを接続できる) がサービス拒否 (skb_over_panic) を引き起こす可能性があります。
(CVE-2021-43976)

- 5.15.11 までの Linux カーネルの TEE サブシステムの drivers/tee/tee_shm.c にメモリ解放後使用 (Use After Free) があります。
これは、共有メモリオブジェクトを解放しようとする際の tee_shm_get_from_id の競合状態が原因で発生します。(CVE-2021-44733)

- 5.15.8 までの Linux カーネルの net/phonet/pep.c の pep_sock_accept に、参照カウントの漏洩があります。
(CVE-2021-45095)

- Linux カーネルの TIPC プロトコル機能に、スタックオーバーフローの欠陥が見つかりました。ドメインメンバーノードの数が許可されている64を超える場合で、ユーザーが悪意のあるコンテンツを含むパケットを送信する形です。
TIPC ネットワークへのアクセス賢がある場合、この欠陥により、リモートユーザーがシステムをクラッシュさせたり、権限を昇格させたりする可能性があります。(CVE-2022-0435)

- Linux カーネルの kernel/cgroup/cgroup-v1.c 関数の cgroup_release_agent_write に脆弱性が見つかりました。特定の状況下で、この欠陥により、cgroups v1 release_agent 機能を使用して権限を昇格させ、名前空間の分離を予期せずバイパスする可能性があります。
(CVE-2022-0492)

Nessus はこれらの問題をテストしておらず、代わりにアプリケーションが自己報告するバージョン番号にのみ依存していることに注意してください。

ソリューション

影響を受けるカーネルパッケージを更新してください。

参考資料

https://ubuntu.com/security/notices/USN-5339-1

プラグインの詳細

深刻度: High

ID: 159143

ファイル名: ubuntu_USN-5339-1.nasl

バージョン: 1.8

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2022/3/22

更新日: 2024/1/9

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Agentless Assessment, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: High

スコア: 8.4

CVSS v2

リスクファクター: High

基本値: 9

現状値: 7.4

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:S/C:C/I:C/A:C

CVSS スコアのソース: CVE-2022-0435

CVSS v3

リスクファクター: High

基本値: 8.8

現状値: 8.2

ベクトル: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

現状ベクトル: CVSS:3.0/E:F/RL:O/RC:C

脆弱性情報

CPE: cpe:/o:canonical:ubuntu_linux:16.04:-:esm, cpe:/o:canonical:ubuntu_linux:18.04:-:lts, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1038-dell300x, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1090-oracle, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1106-raspi2, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1110-kvm, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1119-gcp, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1123-snapdragon, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1124-aws, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1124-aws-hwe, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-1134-azure, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-173-generic, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-173-generic-lpae, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-4.15.0-173-lowlatency

必要な KB アイテム: Host/cpu, Host/Debian/dpkg-l, Host/Ubuntu, Host/Ubuntu/release

エクスプロイトが利用可能: true

エクスプロイトの容易さ: Exploits are available

パッチ公開日: 2022/3/22

脆弱性公開日: 2021/4/19

エクスプロイト可能

Metasploit (Docker cgroups Container Escape)

参照情報

CVE: CVE-2021-3506, CVE-2021-43976, CVE-2021-44733, CVE-2021-45095, CVE-2022-0435, CVE-2022-0492

USN: 5339-1