RHEL 6:mysql(RHSA-2011: 0164)

medium Nessus プラグイン ID 51571

概要

リモートのRed Hatホストに1つ以上のセキュリティ更新プログラムが適用されていません。

説明

複数のセキュリティの問題を修正する更新済みの mysql パッケージが、 Red Hat Enterprise Linux 6 で現在利用可能です。

Red Hatセキュリティレスポンスチームは、この更新がセキュリティに及ぼす影響を重要度中として評価しています。詳細な重要度の評価を提供するCommon Vulnerability Scoring System(CVSS)のベーススコアは、「参照」セクションのCVEリンクから脆弱性ごとに確認できます。

MySQLは、マルチユーザー、マルチスレッドのSQLデータベースサーバーです。MySQLサーバーデーモン(mysqld)と多数のクライアントプログラムおよびライブラリで構成されています。

MySQL PolyFromWKB()関数で、Well-Known Binary(WKB)データのサニティチェックが行われませんでした。このため、認証されたリモートの攻撃者はmysqldをクラッシュさせる可能性があります。(CVE-2010-3840)

MySQLの、特定のJOINクエリを処理する方法に欠陥があります。このため、ストアドプロシージャにJOINクエリが含まれていて、一連のシーケンスで2回実行されると、認証されたリモートの攻撃者によりCPUの使用率が過度に高まる可能性があります(最大100%)。(CVE-2010-3839)

MySQL の、LEAST または GREATEST 関数に数値および longblob データタイプの組み合わせを提供するクエリの処理方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者により mysqld がクラッシュされる恐れがあります。
(CVE-2010-3838)

MySQLで、GROUP_CONTACTおよびWITH RLLUP修飾子を含むPREPAREステートメントを処理する方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者によりmysqldがクラッシュされる恐れがあります。(CVE-2010-3837)

MySQLでは、ビュー準備モードでLIKE引数を適切に事前評価していません。このため、認証されたリモートの攻撃者によりmysqldがクラッシュされる恐れがあります。(CVE-2010-3836)

MySQL で、ユーザー定義型の変数に値を割り当てるステートメントおよび論理値の評価を含むステートメントを処理する方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者により mysqld がクラッシュされる恐れがあります。
(CVE-2010-3835)

MySQLで、LEASTおよびGREATESTのような極値関数の引数を評価する方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者によりmysqldがクラッシュされる恐れがあります。(CVE-2010-3833)

MySQLのLOAD DATA INFILEリクエストの処理方法における欠陥により、MySQLにエラーがあった場合にもOKパケットが送信されてしまいます。(CVE-2010-3683)

MySQLで、いくつかの複雑なSLECTクエリに対してEXPLAINステートメントを処理する方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者によりmysqldがクラッシュされる恐れがあります。(CVE-2010-3682)

MySQLでHANDLERステートメントによって提供される特定の変更READリクエストを処理する方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者によりmysqldがクラッシュされる恐れがあります。(CVE-2010-3681)

MySQL で、InnoDB ストレージエンジンを使用する際に NULL の列を定義する CREATE TEMPORARY TABLE ステートメントを処理する方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者により mysqld がクラッシュされる恐れがあります。
(CVE-2010-3680)

MySQL で、BILOG ステートメントに対して与えられた特定の値を処理する方法における欠陥により、割り当てられていないメモリが読み取られてしまいます。認証されたリモートの攻撃者がこの欠陥を利用して、mysqld をクラッシュさせる可能性があります。
(CVE-2010-3679)

NULL引数がクエリに対する引数のひとつとして与えられる際に、MySQLでINまたはCASEステートメントを含むSQLを処理する方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者はmysqldをクラッシュさせる可能性があります。(CVE-2010-3678)

MySQLが、一意のSETの列からデータの取得を試みるJOINクエリの処理方法に欠陥があります。このため、認証されたリモートの攻撃者はmysqldをクラッシュさせる可能性があります。(CVE-2010-3677)

注:CVE-2010-3840、CVE-2010-3838、CVE-2010-3837、CVE-2010-3835、 CVE-2010-3833、CVE-2010-3682、CVE-2010-3681、CVE-2010-3680、 CVE-2010-3678、CVE-2010-3677 では、一時的なサービス拒否のみが引き起こされます。これは、mysqld がクラッシュする度に、自動的に再起動されるためです。

これらの更新済みパッケージは、MySQL をバージョン 5.1.52 にアップグレードします。変更内容の完全なリストについては、次の MySQL のリリースノートを参照してください:

http://dev.mysql.com/doc/refman/5.1/en/news-5-1-52.html

MySQL のすべてのユーザーは、これらの更新パッケージにアップグレードし、これらの問題を修正する必要があります。この更新のインストール後、 MySQL サーバーデーモン(mysqld)が自動的に再起動します。

ソリューション

影響を受けるパッケージを更新してください。

参考資料

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3677

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3678

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3679

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3680

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3681

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3682

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3683

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3833

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3835

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3836

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3837

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3838

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3839

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2010-3840

https://dev.mysql.com/doc/refman/5.1/en/news-5-1-52.html

https://access.redhat.com/errata/RHSA-2011:0164

プラグインの詳細

深刻度: Medium

ID: 51571

ファイル名: redhat-RHSA-2011-0164.nasl

バージョン: 1.18

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2011/1/19

更新日: 2021/1/14

サポートされているセンサー: Agentless Assessment, Frictionless Assessment Agent, Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 4.4

CVSS v2

リスクファクター: Medium

基本値: 5

現状値: 3.9

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:P

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql-bench, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql-debuginfo, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql-devel, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql-embedded, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql-embedded-devel, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql-libs, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql-server, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:mysql-test, cpe:/o:redhat:enterprise_linux:6, cpe:/o:redhat:enterprise_linux:6.0

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu

エクスプロイトが利用可能: true

エクスプロイトの容易さ: Exploits are available

パッチ公開日: 2011/1/18

脆弱性公開日: 2011/1/11

参照情報

CVE: CVE-2010-3677, CVE-2010-3678, CVE-2010-3679, CVE-2010-3680, CVE-2010-3681, CVE-2010-3682, CVE-2010-3683, CVE-2010-3833, CVE-2010-3835, CVE-2010-3836, CVE-2010-3837, CVE-2010-3838, CVE-2010-3839, CVE-2010-3840

BID: 42596, 42598, 42599, 42625, 42633, 42638, 42646, 43676

RHSA: 2011:0164