概要
リモートのRed Hatホストに1つ以上のセキュリティ更新プログラムが適用されていません。
説明
複数のセキュリティ問題と 1 つのバグを解決する更新済みの samba および cifs-utils パッケージが、Red Hat Enterprise Linux 6 で現在利用可能です。
Red Hatセキュリティレスポンスチームは、この更新がセキュリティに及ぼす影響を重要度中として評価しています。詳細な重要度の評価を提供するCommon Vulnerability Scoring System(CVSS)のベーススコアは、「参照」セクションのCVEリンクから脆弱性ごとに確認できます。
Samba は、ファイル、プリンター、およびその他の情報を共有するマシンで使用される、一連のプログラムです。cifs-utils パッケージには、 CIFS(Common Internet File System)共有のマウントおよび管理用のユーティリティが含まれています。
Samba Web 管理ツール(SWAT)のパスワード変更ページに、クロスサイトスクリプティング(XSS)の欠陥が見つかりました。リモートの攻撃者が、 SWAT インターフェイスにログインしているユーザーを騙して、特別に細工された URL にアクセスさせることができた場合、そのユーザーの SWAT セッションのコンテキストで任意の Web スクリプトを実行する可能性があります。
(CVE-2011-2694)
SWAT Web ページが、クロスサイトリクエスト偽造(CSRF)攻撃に対する保護を提供しないことがわかりました。リモートの攻撃者が、SWATインターフェイスにログインしているユーザーを騙して、特別に細工されたURLにアクセスさせることができた場合、ログインしているユーザーの権限で、攻撃者がSamba構成を変更する可能性があります。(CVE-2011-2522)
Red Hat Enterprise Linux 6 の GA リリースに含まれている cifs-utils パッケージが提供する CVE-2010-0547 の修正が不完全であることがわかりました。mount.cifsツールが、改行文字が含まれる共有またはディレクトリの名前を適切に処理しないため、mount.cifsにsetuidビットが設定されていると、ローカルの攻撃者が、特別に細工されたCIFS共有マウントリクエストを介してmtab(マウントされたファイルシステムテーブル)ファイルを破損させることが可能です。(CVE-2011-2724)
mtab ファイルを更新する時に、 mount.cifs ツールが特定のエラーを適切に処理しないことがわかりました。mount.cifsがsetuidビットを設定している場合、ローカルの攻撃者が、mount.cifsを実行する前に小さいファイルサイズ制限を設定することで、mtabファイルを破損させる可能性があります。(CVE-2011-1678)
注:Red Hat が配布している cifs-utils パッケージの mount.cifs では、 setuid ビットは設定されていません。管理者が、mount.cifs に対して setuid ビットを手動で設定しないことを推奨します。
Red Hat は、CVE-2011-2694 および CVE-2011-2522 の報告について Samba プロジェクトに、CVE-2011-1678の報告について Dan Rosenberg 氏に感謝の意を表します。Upstream では、NTT DATA Security Corporation の Nobuhiro Tsuji 氏を CVE-2011-2694 の最初の報告者として、 LAC Co., Ltd. の Yoshihiro Ishikawa 氏を CVE-2011-2522 の最初の報告者と認識しています。
この更新では、以下のバグも修正されます:
* 平文パスワード(「/etc/samba/smb.conf」で「encrypt passwords = no」)を使用する場合、Microsoft Security Bulletin MS11-043のインストール後に、Windows XPまたはWindows Server 2003オペレーティングシステムを実行するSambaクライアントが、Samba共有にアクセスできなかった可能性があります。この更新ではこの問題が修正され、平文パスワードを使用するクライアントもSamba共有にアクセスできます。(BZ#728517)
Samba および cifs-utils のユーザーは、バックポートされたパッチが含まれるこれらの更新済みパッケージにアップグレードし、これらの問題を修正することが推奨されます。
この更新をインストールすると、smb サービスが自動的に再起動されます。
ソリューション
影響を受けるパッケージを更新してください。
プラグインの詳細
ファイル名: redhat-RHSA-2011-1221.nasl
エージェント: unix
サポートされているセンサー: Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Agentless Assessment, Nessus
リスク情報
ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
脆弱性情報
CPE: p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:cifs-utils, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:cifs-utils-debuginfo, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:libsmbclient, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:libsmbclient-devel, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-client, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-common, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-debuginfo, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-doc, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-domainjoin-gui, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-swat, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-winbind, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-winbind-clients, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-winbind-devel, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:samba-winbind-krb5-locator, cpe:/o:redhat:enterprise_linux:6, cpe:/o:redhat:enterprise_linux:6.1
必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu