Ubuntu 10.04 LTS:linux-lts-backport-nattyの脆弱性(USN-1256-1)

critical Nessus プラグイン ID 56768

概要

リモートのUbuntuホストに1つまたは複数のセキュリティ関連のパッチがありません。

説明

プログラム実行時に /proc ファイルシステムが権限の変更を適切に処理しないことがわかりました。ローカルの攻撃者が、開いているファイルを保持してより高い権限で実行されているプログラムの詳細を調べ、その他の脆弱性を悪用する機会が増える可能性があります。(CVE-2011-1020)

Vasiliy Kulikov 氏は、Bluetooth スタックがメモリを適切に消去していないことを発見しました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、カーネルスタックメモリを読み取り、プライバシーの喪失を引き起こす可能性があります。(CVE-2011-1078)

Vasiliy Kulikov 氏は、Bluetooth スタックがデバイス名の文字列の NULL 終端を適切にチェックしてないことを発見しました。ローカルの攻撃者が、これを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす可能性があります。または、カーネルスタックメモリのコンテンツを漏洩して、プライバシーの喪失を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-1079)

Vasiliy Kulikov 氏は、ブリッジネットワークフィルタリングが名前フィールドの NULL 終端をチェックしていないことを発見しました。ローカルの攻撃者が、これを悪用して、カーネルスタックメモリのコンテンツを漏洩し、プライバシーの喪失を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-1080)

Johan Hovold 氏は、DCCP ネットワークスタックが特定のパケットの組み合わせを正しく処理しないことを発見しました。リモートの攻撃者が、特別に細工されたネットワークトラフィックを送信して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-1093)

Peter Huewe 氏は、TPM デバイスが適切にメモリを初期化しないことを発見しました。ローカルの攻撃者が、これを悪用して、カーネルヒープメモリの内容を読み取ることができ、プライバシーの喪失につながることがあります。(CVE-2011-1160)

Dan Rosenberg 氏は、IRDA サブシステムが特定のフィールドサイズを適切にチェックしていないことを発見しました。システムがIRDAを使用していた場合、リモートの攻撃者が、特別に細工されたトラフィックを送信し、システムをクラッシュさせることや、root権限を取得することが可能です。(CVE-2011-1180)

Ryan Sweat 氏は、GRO コードが適切にメモリを検証していないことを発見しました。VLANを使用しているシステム構成の一部で、リモートの攻撃者が、特別に細工されたトラフィックを送信して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を発生させることが可能です。(CVE-2011-1478)

CVE-2010-4250 のセキュリティ修正によって回帰が発生することが、発見されました。リモートの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-1479)

Dan Rosenberg 氏は、X.25 Rose ネットワークスタックが特定のフィールドを適切に処理しないことを発見しました。Roseが有効な状態でシステムを実行すると、リモートの攻撃者が特別に細工されたトラフィックを送信し、root権限を取得する可能性があります。(CVE-2011-1493)

ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)の実装が長さを適切に計算していないことが判明しました。net.sctp.addip_enable変数がオンになっている場合、リモートの攻撃者が、特別に細工されたトラフィックを送信し、システムをクラッシュさせることが可能です。(CVE-2011-1573)

Ryan Sweat 氏は、カーネルが特定の VLAN パケットを不適切に処理することを発見しました。一部のシステムで、リモートの攻撃者が特別に細工されたトラフィックを送信し、システムをクラッシュさせたり、サービス拒否を引き起こしたりする可能性があります。
(CVE-2011-1576)

Timo Warns 氏は、GUID パーティション解析ルーティンで特定の構造を適切に検証しなかったことを発見しました。物理的にアクセスできるローカルの攻撃者が、特別に細工されたブロックデバイスを挿入して、システムをクラッシュさせることや、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2011-1577)

Phil Oester 氏は、ネットワーク結合システムが大きなキューを適切に処理しないことを発見しました。一部のシステムで、リモートの攻撃者が特別に細工されたトラフィックを送信し、システムをクラッシュさせたり、サービス拒否を引き起こしたりする可能性があります。(CVE-2011-1581)

CIFS が認証を不適切に処理したことが判明しました。ユーザーが CIFS のシェアに必須認証をマウントしたとき、ローカルユーザーは同じシェアを正確なパスワードを知らなくてもマウントできました。
(CVE-2011-1585)

GRE プロトコルが netns の初期化を不適切に処理したことが判明しました。リモートの攻撃者が、ip_greモジュールのロード中にパケットを送信して、システムをクラッシュし、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2011-1767)

IP/IP プロトコルが netns の初期化を不適切に処理したことが判明しました。リモートの攻撃者が、ipipモジュールのロード中にパケットを送信して、システムをクラッシュし、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2011-1768)

Ben Greearが、CIFSによってダイレクトI/Oを正しく処理されいないことを、見つけました。CIFSパーティションにアクセスできるローカルの攻撃者は、これを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2011-1771)

Timo Warns 氏は、EFI GUID パーティションテーブルが適切に解析されていないことを発見しました。マウント可能なデバイスを挿入できる物理的なローカルの攻撃者は、これを悪用して、システムをクラッシュさせ、root権限を取得する可能性があります。(CVE-2011-1776)

Vasiliy Kulikov 氏と Dan Rosenberg 氏は、ecryptfs がマウントポイントのオリジンが不適切にチェックされたことを発見しました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、任意のマウントポイントをアンマウントするようにシステムをトリックし、サービス拒否を引き起こすことができます。(CVE-2011-1833)

Ben Hutchings 氏は、カーネルによる破損した LDM パーティションの処理における欠陥を報告しました。ローカルユーザーがこれを悪用して、サービス拒否や権限昇格を引き起こす可能性があります。(CVE-2011-2182)

Dan Rosenberg 氏は、IPv4 診断ルーチンが特定のリクエストを不適切に検証したことを発見しました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、CPU のリソースを消費し、サービス拒否を引き起こすことができます。
(CVE-2011-2213)

「dev/zero」での MAP_PRIVATE フラグによる mmap() 呼び出しが、適切に処理されないことが、見つかりました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。
(CVE-2011-2479)

Vasiliy Kulikov 氏は、taskstats リスナーが不適切に処理されたことを発見しました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、メモリおよびCPUのリソースを消耗し、サービス拒否を引き起こすことがあります。(CVE-2011-2484)

Bluetooth l2cap および rfcomm が、構造体を正しく初期化しないことがわかりました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、カーネルスタックの一部を読み取り、プライバシーの喪失を引き起こす可能性があります。
(CVE-2011-2492)

Sami Liedes 氏は、欠落した root inode を ext4 が適切に処理しないことを発見しました。ローカルの攻撃者が特別に細工されたファイルシステムのマウントを発生させシステムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2011-2493)

Robert Swiecki が、マッピング拡張が正しく処理されないことを、見つけました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-2496)

Dan Rosenberg 氏は、Bluetooth スタックが特定の L2CAP リクエストを不適切に処理することを発見しました。システムがBluetoothを使用していた場合、リモートの攻撃者が特別に細工したトラフィックを送信し、システムをクラッシュさせたり、root権限を取得したりする可能性があります。(CVE-2011-2497)

Ben Pfaff は、クラスレスキューイング規則(qdiscs)が不適切に処理されていることを、発見しました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-2525)

GFS2 がブロックサイズを不適切にチェックしたことが判明しました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-2689)

EXT4 ファイルシステムに複数の off-by-one 欠陥が含まれることがわかりました。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-2695)

Fernando Gont 氏は、IPv6 スタックが予測可能なフラグメント ID 番号を使用することを発見しました。リモートの攻撃者がこれを悪用して、ネットワークリソースを消費し、サービス拒否を引き起こすことができます。
(CVE-2011-2699)

Mauro Carvalho Chehab 氏は、si4713 ラジオドライバーがメモリのコピーの長さを不適切にチェックしたことを発見しました。このハードウェアを利用できる場合、ローカルの攻撃者がこれを悪用し、システムをクラッシュさせたり、root権限を得る恐れがあります。(CVE-2011-2700)

Herbert Xu 氏は、Generic Receive Offloadの際に特定のフィールドが不適切に処理されていることを発見しました(CVE-2011-2723)。

パフォーマンスカウンターサブシステムが特定のカウンターを適切に処理しませんでした。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-2918)

Time Warns 氏は、Be ファイルシステムで長いシンボリックリンクが不適切に処理されることを発見しました。ローカルの攻撃者が不正な形式の Be ファイルシステムでこれを悪用し、システムをクラッシュさせたり、サービス拒否を引き起こしたりする可能性があります。
(CVE-2011-2928)

Qianfeng Zhang は、ブリッジネットワーキングインターフェイスで特定のネットワークパケットが不適切に処理されることを、発見しました。リモートの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。
(CVE-2011-2942)

Dan Kaminsky 氏は、カーネルがシーケンス乱数発生を不適切に処理することを発見しました。攻撃者はこの欠陥を利用して、シーケンス番号を予測しパケットを注入する可能性があります。(CVE-2011-3188)

Darren Lavender 氏は、CIFS クライアントが特定の大きな値を不適切に処理することを発見しました。悪意のあるサーバーを保有するリモートの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせたり、rootユーザーとして任意のコードを実行したりする可能性があります。(CVE-2011-3191)

Yasuaki Ishimatsu は、カーネルのクロック実装の方法で、欠陥を発見しました。権限のないローカルの攻撃者がこれを悪用して、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-3209)

Yogesh Sharma 氏は、プレフィックスパスがない UNCs を、 CIFS が正しく処理しないことを発見しました。CIFSパーティションにアクセスできるローカルの攻撃者は、これを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2011-3363)

Linux カーネルの AppArmor セキュリティインターフェイスに、無効な情報が書き込まれた場合の欠陥が見つかりました。権限のないローカルユーザーがこの欠陥を利用して、システムでサービス拒否を引き起こす可能性があります。
(CVE-2011-3619)

Linux カーネルの /proc/*/*map* インターフェイスで欠陥が見つかりました。権限のないローカルユーザーは、この欠陥を悪用して、サービス拒否を引き起こすことがあります。(CVE-2011-3637)

Scot Doyle 氏は、ブリッジネットワーキングインターフェイスが特定のネットワークパケットを不適切に処理することを発見しました。リモートの攻撃者がこれを悪用して、システムをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす恐れがあります。(CVE-2011-4087)

udp6_ufo_fragment() 関数でヘッドルームチェックを実行する方法に、バグが見つかりました。リモートの攻撃者がこの欠陥を利用して、システムをクラッシュさせる可能性があります。(CVE-2011-4326)

Ben Hutchings 氏は、Linux Rose(X.25 PLP)レイヤーにいくつかの欠陥を発見しました。ローカルユーザーまたはX.25ネットワーク上のリモートユーザーがこれらの欠陥を悪用して、任意のコードをrootとして実行する可能性があります。(CVE-2011-4914)

注意: Tenable Network Securityは、前述の説明ブロックをUbuntuセキュリティアドバイザリからすでに直接抽出しています。Tenableでは、新たな問題を持ち込まずに、できる限り自動的に整理して書式設定するようにしています。

ソリューション

影響を受けるパッケージを更新してください。

参考資料

https://usn.ubuntu.com/1256-1/

プラグインの詳細

深刻度: Critical

ID: 56768

ファイル名: ubuntu_USN-1256-1.nasl

バージョン: 1.18

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2011/11/10

更新日: 2019/9/19

サポートされているセンサー: Agentless Assessment, Frictionless Assessment Agent, Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

CVSS v2

リスクファクター: Critical

Base Score: 10

Temporal Score: 8.7

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-2.6-generic, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-2.6-generic-pae, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-2.6-server, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-2.6-virtual, cpe:/o:canonical:ubuntu_linux:10.04:-:lts

必要な KB アイテム: Host/cpu, Host/Ubuntu, Host/Ubuntu/release, Host/Debian/dpkg-l

エクスプロイトが利用可能: true

エクスプロイトの容易さ: Exploits are available

パッチ公開日: 2011/11/9

脆弱性公開日: 2011/2/28

参照情報

CVE: CVE-2010-4250, CVE-2011-1020, CVE-2011-1078, CVE-2011-1079, CVE-2011-1080, CVE-2011-1093, CVE-2011-1160, CVE-2011-1180, CVE-2011-1478, CVE-2011-1479, CVE-2011-1493, CVE-2011-1573, CVE-2011-1576, CVE-2011-1577, CVE-2011-1581, CVE-2011-1585, CVE-2011-1767, CVE-2011-1768, CVE-2011-1771, CVE-2011-1776, CVE-2011-1833, CVE-2011-2182, CVE-2011-2183, CVE-2011-2213, CVE-2011-2479, CVE-2011-2484, CVE-2011-2491, CVE-2011-2492, CVE-2011-2493, CVE-2011-2494, CVE-2011-2495, CVE-2011-2496, CVE-2011-2497, CVE-2011-2517, CVE-2011-2525, CVE-2011-2689, CVE-2011-2695, CVE-2011-2699, CVE-2011-2700, CVE-2011-2723, CVE-2011-2905, CVE-2011-2909, CVE-2011-2918, CVE-2011-2928, CVE-2011-2942, CVE-2011-3188, CVE-2011-3191, CVE-2011-3209, CVE-2011-3363, CVE-2011-3619, CVE-2011-3637, CVE-2011-4087, CVE-2011-4326, CVE-2011-4914

BID: 46567, 46616, 46793, 46866, 46935, 46980, 47056, 47296, 47308, 47321, 47343, 47381, 47768, 47796, 47852, 47853, 47926, 48101, 48333, 48347, 48383, 48441, 48472, 48538, 48641, 48677, 48697, 48802, 48804, 48907, 48929, 49108, 49140, 49141, 49408, 49411, 50314

USN: 1256-1