RHEL 5 : busybox (RHSA-2012:0308)

critical Nessus プラグイン ID 58062

概要

リモートの Red Hat ホストに 1 つ以上の busybox 用セキュリティ更新プログラムがありません。

説明

リモート Redhat Enterprise Linux 5 ホストに、RHSA-2012:0308 アドバイザリに記載されている複数の脆弱性の影響を受けるパッケージがインストールされています。

BusyBox はシェルを含む多数のシステムコマンドのバージョンを含むバイナリを 1 つ提供します。これは、特定タイプのシステム障害、とりわけ破損した共有ライブラリに関するシステム障害から回復する場合に非常に役立つ可能性があります。

BusyBox の uncompress ユーティリティが Lempel-Ziv 圧縮を使用して圧縮された特定のアーカイブファイルを展開する方法で、バッファアンダーフローの欠陥が見つかりました。ユーザーが騙されて、特別に細工されたアーカイブファイルを uncompress を用いて展開すると、BusyBox のクラッシュを引き起こしたり、BusyBox を実行しているユーザーの権限で任意のコードが実行されたりする可能性があります。(CVE-2006-1168)

BusyBox DHCP クライアントである udhcpc は、クライアントのホスト名など DHCP サーバー応答で提供される特定のオプションを充分にサニタイズしていません。悪意ある DHCP サーバーが、特別に細工された値のあるそのようなオプションを DHCP クライアントに送信する可能性があります。このオプションの値がクライアントシステムに保存され、後で、このオプションが信頼できると推定したプロセスによって安全でない状態で評価されると、そのプロセスの権限で任意のコードが実行される可能性があります。注意: udhcpc は Red Hat Enterprise Linux でデフォルトでは使用されず、DHCP クライアントスクリプトは busybox パッケージで提供されていません。(CVE-2011-2716)

この更新では、次のバグも修正しています:

* この更新がでる前は、4 GB を越えるファイルをコピーしようとして容量不足になった場合でも、cp コマンドが成功を示す終了コード 0 を誤って返していました。この更新により BusyBox が修正され、このような状況では終了コード 1 を返すようになっています。現在、cp コマンドはプロセスが失敗したかどうかを正しく表示します。(BZ#689659)

* この更新が出る前、findfs コマンドは、/dev/ に数千のブロックデバイスノードがあるシステムで、すべてのブロックデバイスをチェックしていませんでした。
この更新により BusyBox が修正され、findfs はこのような状況でも全ブロックデバイスをチェックするようになっています。(BZ#756723)

busybox の全ユーザーは、これらの更新済みパッケージへアップグレードし、これらの問題を修正することが推奨されます。

Tenable は、前述の記述ブロックを Red Hat Enterprise Linux セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。

Nessus はこれらの問題をテストしておらず、代わりにアプリケーションが自己報告するバージョン番号にのみ依存していることに注意してください。

ソリューション

RHEL busybox パッケージを、RHSA-2012:0308 のガイダンスに基づいて更新してください。

参考資料

http://www.nessus.org/u?025fbe0a

https://access.redhat.com/errata/RHSA-2012:0308

https://access.redhat.com/security/updates/classification/#low

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=201919

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=689659

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=725364

プラグインの詳細

深刻度: Critical

ID: 58062

ファイル名: redhat-RHSA-2012-0308.nasl

バージョン: 1.22

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2012/2/21

更新日: 2024/11/4

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Agentless Assessment, Continuous Assessment, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

Vendor

Vendor Severity: Low

CVSS v2

リスクファクター: High

基本値: 7.5

現状値: 5.9

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P

CVSS スコアのソース: CVE-2006-1168

CVSS v3

リスクファクター: Critical

基本値: 9.8

現状値: 8.8

ベクトル: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

現状ベクトル: CVSS:3.0/E:P/RL:O/RC:C

脆弱性情報

CPE: cpe:/o:redhat:enterprise_linux:5, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:busybox-anaconda, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:busybox

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu

エクスプロイトの容易さ: No known exploits are available

パッチ公開日: 2012/2/21

脆弱性公開日: 2006/8/14

参照情報

CVE: CVE-2006-1168, CVE-2011-2716

BID: 19455, 48879

RHSA: 2012:0308