RHEL 5:gnutls(RHSA-2012:0428)

critical Nessus プラグイン ID 58509

概要

リモート Red Hat ホストに 1 つ以上のセキュリティ更新がありません。

説明

3 つのセキュリティ問題を修正する更新済みの gnutls パッケージが Red Hat Enterprise Linux 5 で現在利用可能です。

Red Hat セキュリティレスポンスチームは、この更新には重大なセキュリティ上の影響があると評価しています。詳細な重要度の評価を提供する Common Vulnerability Scoring System (CVSS)のベーススコアが、「参照」セクションの CVE リンクの各脆弱性に対して利用可能です。

GnuTLS ライブラリは、暗号アルゴリズムおよび Transport Layer Security(TLS)のようなプロトコルのサポートを提供します。GnuTLS には libtasn1 が含まれています。libtasn1 は、DER(Distinguished Encoding Rules)エンコーディングとデコーディングを含む ASN.1(抽象構文記法 1)構造体管理のために開発されたライブラリです。

GnuTLS が形式に誤りのある TLS レコードを復号化する方法に、欠陥が見つかりました。
この結果、リモート TLS/SSL 接続ピアから特別に細工された TLS レコードを処理する場合に、 TLS/SSL クライアントまたはサーバーのクラッシュを引き起こす可能性があります。
(CVE-2012-1573)

libtasn1 が DER データをデコードする方法に、欠陥が見つかりました。攻撃者が注意深く細工された X.509 証明書を作成し、GnuTLS を利用するアプリケーションによってパースされた場合、そのアプリケーションのクラッシュを引き起す可能性があります。(CVE-2012-1569)

gnutls_session_get_data() 関数に境界エラーが見つかりました。
悪意ある TLS/SSL サーバーがこの欠陥を利用し、クライアントがサーバーから供給されたセッションデータの実際のサイズをチェックする前に固定サイズのバッファを gnutls_session_get_data() にパスすると、 TLS/SSL クライアントをクラッシュさせたり、クライアントとして任意のコードを実行できる可能性があります。
(CVE-2011-4128)

Red Hat は、Mu Dynamics の Matthew Hall 氏が CVE-2012-1573 と CVE-2012-1569 を報告してくれたことに感謝の意を表します。

GnuTLS のユーザーは、更新済みパッケージにアップグレードすることをお勧めします。この問題を修正するバックポートされたパッチが含まれています。更新した内容を反映させるには、 GnuTLS ライブラリにリンクされたすべてのアプリケーションを再起動するか、システムを再起動する必要があります。

ソリューション

影響を受けるパッケージを更新してください。

参考資料

http://www.nessus.org/u?cc58e835

https://access.redhat.com/errata/RHSA-2012:0428

https://access.redhat.com/security/updates/classification/#important

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=752308

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=804920

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=805432

プラグインの詳細

深刻度: Critical

ID: 58509

ファイル名: redhat-RHSA-2012-0428.nasl

バージョン: 1.23

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2012/3/28

更新日: 2024/4/24

サポートされているセンサー: Agentless Assessment, Frictionless Assessment Agent, Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

CVSS v2

リスクファクター: Medium

基本値: 5

現状値: 3.9

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:P

CVSS スコアのソース: CVE-2012-1573

CVSS v3

リスクファクター: Critical

基本値: 9.8

現状値: 8.8

ベクトル: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

現状ベクトル: CVSS:3.0/E:P/RL:O/RC:C

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:gnutls, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:gnutls-devel, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:gnutls-utils, cpe:/o:redhat:enterprise_linux:5

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu

エクスプロイトの容易さ: No known exploits are available

パッチ公開日: 2012/3/27

脆弱性公開日: 2011/12/8

参照情報

CVE: CVE-2011-4128, CVE-2012-1569, CVE-2012-1573

BID: 50609, 52667, 52668

RHSA: 2012:0428