概要
リモート Scientific Linux ホストに 1 つ以上のセキュリティ更新がありません。
説明
この更新済みの gfs-kmod はすでに SL 5.5 にあります。
gfs_lock() の実装に欠陥が見つかりました。GFS ロックコードが、モードに S_ISGID ビット(実行に set-group-ID)が設定されているファイルのロックオペレーションをスキップする可能性があります。GFS ファイルシステムをマウントしているシステムの、ローカルの権限のないユーザーが、この欠陥を利用して、カーネルパニックを引き起こす可能性があります。(CVE-2010-0727)
これらの更新済みの gfs-kmod パッケージは、最新のカーネル(2.6.18-194.el5)と同期しています。過去の gfs-kmod パッケージのモジュールは、実行カーネルと一致しないため、ロードが失敗していました。モジュールの強制ロードが可能でした。しかし、この更新でその必要がなくなりました。
これらの更新済みの gfs-kmod パッケージでは、次のバグも修正されます:
- SELinux がアクセス許可モードにあった場合、ファイル作成時の競合状態によって 1 つ以上のクラスターノードがフェンスされ、GFS ファイルシステムの残りのノードをロックする可能性がありあました。この更新により、この競合状態は発生しなくなりました。(BZ#471258)
- GFS ファイルシステムにおいて ACL(アクセスコントロールリスト)が有効である時、もし書き込みリクエストを開始したトランザクションが、オペレーションに十分なスペアブロックを持たない場合には、カーネルパニックを引き起こします。この更新は、操作の開始前に書き込みリクエスト用に十分なブロックであることを保証します。(BZ#513885)
- GFS ファイルの読み取り専用か書き込み専用モードで「flock」をリクエストすると、時に「Resource temporarily unavailable」ステートエラー(エラー 11 for EWOULDBLOCK)を引き起こします。この場合、問題のファイルで Flock を取得することができませんでした。この更新によりこれが修正され、エラーなしに GFS ファイルで Flock を取得することができるようになりました。
(BZ#515717)
- GFS withdraw 関数はクラスター中の GFS ファイルシステムのデータ整合性機能です。GFS カーネルモジュールが I/O 操作に続いて GFS ファイルシステムにある非整合性を検出すると、ファイルシステムがクラスターに対して利用できなくなります。GFS withdraw 関数はカーネルパニックより深刻ではなく、別のノードにノードをフェンスさせます。この更新により、「-o errors=panic」オプションを指定してファイルシステムをマウントすることにより、GFS withdraw 関数をオーバーライドできます。このオプションを指定すると、通常システムを使用できなくするエラーにより、システムのパニックが発生します。
これはノードのクラスターコミュニケーションを停止し、ノードがフェンスされるようになります。(BZ#517145)
さらに、これらの更新済みの gfs-kmod パッケージは、次の拡張機能も提供します。
- GFS カーネルモジュールは、フリーズとフリーズ解除を行う、新規ジェネリック ioctl インターフェイスへと更新されており、次のファイルシステムにサポートされています:ext3、ext4、GFS2、JFS、ReiserFS。この更新により、GFS は VFS レベルの FIFREEZE/FITHAW ioctl インターフェイスを通じてフリーズ/フリーズ解除をサポートします。(BZ#487610)
ソリューション
影響を受ける kmod-gfs、kmod-gfs-PAE および/または kmod-gfs-xen のパッケージを更新してください。
プラグインの詳細
ファイル名: sl_20100330_gfs_kmod_on_SL_5_0.nasl
エージェント: unix
サポートされているセンサー: Nessus Agent, Nessus
リスク情報
ベクトル: CVSS2#AV:L/AC:M/Au:N/C:N/I:N/A:C
脆弱性情報
CPE: x-cpe:/o:fermilab:scientific_linux
必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu