Scientific Linux セキュリティ更新:SL6.x i386/x86_64 の libxml2

critical Nessus プラグイン ID 61192

概要

リモート Scientific Linux ホストに 1 つ以上のセキュリティ更新がありません。

説明

libxml2 ライブラリは、各種 XML 規格の実装を提供する開発ツールボックスです。この規格の 1 つは XML Path Language(XPath)であり、XML ドキュメントの各部にアドレス指定する言語です。

ヒープベースのバッファオーバーフローを引き起こす off-by-one エラーが、 libxml2 が特定の XML ファイルを解析する方法で見つかりました。リモートの攻撃者が特別に細工された XML ファイルを提供することが可能で、libxml2 に対してリンクされたアプリケーションでこれが開かれると、アプリケーションがクラッシュしたり、アプリケーションを実行しているユーザーの権限で任意のコードが実行される可能性があります。(CVE-2011-0216)

libxml2 が特定の XPath 式を解析していた方法で、ヒープベースのバッファオーバーフローを招く整数オーバーフローの欠陥が見つかりました。攻撃者が、libxml2 を使用しているアプリケーションに特別に細工された XML ファイルを仕掛け、細工されたファイルに対して実行するアプリケーションのために XPath 式を用意できる場合、アプリケーションをクラッシュさせたり、任意のコードを実行できるおそれがあります。
(CVE-2011-1944)

libxml2 が特定の XPath 式を解析する方法で、複数の欠陥が見つかりました。攻撃者が、libxml2 を使用しているアプリケーションに特別に細工された XML ファイルを仕掛け、細工されたファイルに対して実行するアプリケーションのために XPath 式を用意できる場合、アプリケーションがクラッシュする可能性があります。(CVE-2010-4008、CVE-2010-4494、CVE-2011-2821、 CVE-2011-2834)

注:Scientific Linux は一般的に CVE-2011-1944、CVE-2010-4008、CVE-2010-4494、CVE-2011-2821 および CVE-2011-2834 の欠陥の悪用を許すような方法で libxml2 を使用しているアプリケーションを出荷することはありません。しかし、サードパーティのアプリケーションが XPath 式の受け渡しを可能にし、これらの欠陥を発生させる可能性があります。

この更新は以下のバグも修正します:

- XPath による libxml2 中のコード操作、例えばメモリ漏洩、ラウンディングエラー、XPath 数の評価、エンコーディング変換の潜在的なエラーへの修正などを強化するために、数々のパッチが適用されています。

libxml2 の全ユーザーは、バックポートされたパッチが含まれるこれらの更新済みパッケージにアップグレードし、これらの問題を修正することが推奨されます。この更新を有効にするには、デスクトップを再起動(ログアウトしてから再びログイン)する必要があります。

ソリューション

影響を受けるパッケージを更新してください。

参考資料

http://www.nessus.org/u?0e42d834

プラグインの詳細

深刻度: Critical

ID: 61192

ファイル名: sl_20111206_libxml2_on_SL6_x.nasl

バージョン: 1.8

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2012/8/1

更新日: 2021/1/14

サポートされているセンサー: Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

CVSS v2

リスクファクター: Critical

基本値: 10

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C

脆弱性情報

CPE: x-cpe:/o:fermilab:scientific_linux

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu

パッチ公開日: 2011/12/6

参照情報

CVE: CVE-2010-4008, CVE-2010-4494, CVE-2011-0216, CVE-2011-1944, CVE-2011-2821, CVE-2011-2834