Scientific Linux セキュリティ更新:SL5.x i386/x86_64 の busybox

high Nessus プラグイン ID 61257

概要

リモート Scientific Linux ホストに 1 つ以上のセキュリティ更新がありません。

説明

BusyBox はシェルを含む多数のシステムコマンドのバージョンを含むバイナリを 1 つ提供します。これは、特定タイプのシステム障害、とりわけ破損した共有ライブラリに関するシステム障害から回復する場合に非常に役立つ可能性があります。

BusyBox の uncompress ユーティリティが Lempel-Ziv 圧縮を使用して圧縮された特定のアーカイブファイルを展開する方法で、バッファアンダーフローの欠陥が見つかりました。ユーザーが騙されて、特別に細工されたアーカイブファイルを uncompress を用いて展開すると、BusyBox のクラッシュを引き起こしたり、BusyBox を実行しているユーザーの権限で任意のコードが実行されたりする可能性があります。(CVE-2006-1168)

BusyBox DHCP クライアントである udhcpc は、クライアントのホスト名など DHCP サーバー応答で提供される特定のオプションを充分にサニタイズしていません。
悪意ある DHCP サーバーが、特別に細工された値のあるそのようなオプションを DHCP クライアントに送信する可能性があります。このオプションの値がクライアントシステムに保存され、後で、このオプションが信頼できると推定したプロセスによって安全でない状態で評価されると、そのプロセスの権限で任意のコードが実行される可能性があります。注:デフォルトでは、 udhcpc は Scientific Linux で使用されていません。また、busybox パッケージでは DHCP クライアントスクリプトは提供されません。(CVE-2011-2716)

この更新は以下のバグも修正します:

- この更新が出る前は、4 GB を越えるファイルをコピーしようとして容量不足になった場合でも、cp コマンドが成功を示す終了コード 0 を誤って返しました。この更新により BusyBox が修正され、このような状況では終了コード 1 を返すようになっています。現在、 cp コマンドはプロセスが失敗したかどうかを正しく表示します。

- この更新が出る前、findfs コマンドは、「/dev/」に数千のブロックデバイスノードがあるシステムで、すべてのブロックデバイスをチェックしていませんでした。この更新により BusyBox が修正され、findfs はこのような状況でも全ブロックデバイスをチェックするようになっています。

busybox の全ユーザーは、これらの更新済みパッケージへアップグレードし、これらの問題を修正することが推奨されます。

ソリューション

影響を受ける busybox および/または busybox-anaconda のパッケージを更新してください。

参考資料

http://www.nessus.org/u?7f664432

プラグインの詳細

深刻度: High

ID: 61257

ファイル名: sl_20120221_busybox_on_SL5_x.nasl

バージョン: 1.6

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2012/8/1

更新日: 2021/1/14

サポートされているセンサー: Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

CVSS v2

リスクファクター: High

基本値: 7.5

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:fermilab:scientific_linux:busybox, p-cpe:/a:fermilab:scientific_linux:busybox-anaconda, x-cpe:/o:fermilab:scientific_linux

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu

パッチ公開日: 2012/2/21

脆弱性公開日: 2006/8/14

参照情報

CVE: CVE-2006-1168, CVE-2011-2716