Debian DSA-2518-1:krb5 - サービス拒否およびリモートコードの実行

high Nessus プラグイン ID 61374

概要

リモート Debian ホストに、セキュリティ更新がありません。

説明

NCI Agency の Emmanuel Bouillon 氏は、ネットワーク認証プロトコルを実装するデーモンの MIT Kerberos に複数の脆弱性を発見しました。

- CVE-2012-1014 特別に細工された AS-REQ(認証サービスリクエスト)を KDC(Key Distribution Center)に送信することで、攻撃者が初期化されていないポインターを開放させ、ヒープを破損する可能性があります。これにより、プロセスクラッシュまたは任意のコード実行が発生することさえあります。

この CVE は、テスト版(testing)ディストリビューション(wheezy)および不安定版(unstable)ディストリビューション(sid)にのみ影響を与えます。

- CVE-2012-1015 特別に細工された AS-REQ を KDC に送信することで、攻撃者が、初期化されていないポインターを逆参照させ、プロセスクラッシュや任意のコード実行が発生させる可能性があります。

両方の場合とも、任意のコード実行は困難であるとされていますが、不可能ではありません。

ソリューション

krb5 パッケージをアップグレードしてください。

安定版(stable)ディストリビューション(squeeze)では、この問題はバージョン 1.8.3+dfsg-4squeeze6 で修正されています。

参考資料

https://bugs.debian.org/cgi-bin/bugreport.cgi?bug=683429

https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2012-1014

https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2012-1015

https://packages.debian.org/source/squeeze/krb5

https://www.debian.org/security/2012/dsa-2518

プラグインの詳細

深刻度: High

ID: 61374

ファイル名: debian_DSA-2518.nasl

バージョン: 1.13

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2012/8/1

更新日: 2021/1/11

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Agentless Assessment, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 5.9

CVSS v2

リスクファクター: High

Base Score: 9.3

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:M/Au:N/C:C/I:C/A:C

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:debian:debian_linux:krb5, cpe:/o:debian:debian_linux:6.0

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/Debian/release, Host/Debian/dpkg-l

パッチ公開日: 2012/7/31

参照情報

CVE: CVE-2012-1014, CVE-2012-1015

DSA: 2518