Oracle Linux 5:カーネル(ELSA-2013-1292-1)

medium Nessus プラグイン ID 70186

概要

リモートのOracle Linuxホストに、1つ以上のセキュリティ更新プログラムがありません。

説明

Red Hatセキュリティアドバイザリ2013:1292から:

複数のセキュリティ問題と複数のバグを修正した更新済みカーネルパッケージが Red Hat Enterprise Linux 5 で利用可能になりました。

Red Hatセキュリティレスポンスチームは、この更新がセキュリティに及ぼす影響を重要度中として評価しています。詳細な重要度の評価を提供するCommon Vulnerability Scoring System(CVSS)のベーススコアは、「参照」セクションのCVEリンクから脆弱性ごとに確認できます。

kernelパッケージにはLinuxオペレーティングシステムのコアであるLinuxカーネルが含まれています。

この更新は次のセキュリティ問題を修正します:

* use-after-free 欠陥が Linux カーネルの madvise() システムコールの実装で見つかりました。権限のないローカルユーザーがこの欠陥を利用して、サービス拒否を引き起こしたり、権限を昇格させたりする可能性があります。(CVE-2012-3511、重要度中)

* Linux カーネルの TCP/IP プロトコルパッケージ実装が UDP_CORK オプションを使用する IPv6 ソケットを処理する方法で、欠陥が見つかりました。権限のないローカルユーザーがこの欠陥を利用して、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2013-4162、重要度中)

* Linux カーネルでの情報漏洩の欠陥により、権限のないローカルユーザーが、カーネルメモリをユーザー空間に漏洩する可能性があります。(CVE-2013-2141、重要度低)

Red Hat は、CVE-2013-4162 を報告してくれた Frederic Sowa 氏に感謝の意を表します。

この更新により、以下のバグも修正されます:

* be2net ドライバーのバグにより、be2net を使用する NIC 間の通信が妨げられていました。この更新により、この問題に対処するパッチが適用され、同時にさまざまな他の問題を修正するいくつかの他の上流パッチも適用されます。be2net ドライバーを使用する NIC 間のトラフィックが現在は期待取りに処理されるようになりました。(BZ#983864)

* be2net ドライバーを使用する NIC 間の通信を妨げていた問題を修正する最近のパッチにより、NIC のファームウェアが反応しなくなり、カーネルパニックをトリガーしていました。この問題は、VALN タグ挿入のスキップを許すハードウェア回避策が不必要であるのに使用されていることにより発生していました。パッチが適用され、マルチチャネル構成が NIC で有効にされている場合のみ回避策が使用されるようになりました。このバグはファームウェアバージョン 4.2.xxxx の NIC のみに影響を与えていました。(BZ#999819)

* autofs4 マウント失効コードのバグにより、autofs4 モジュールが NFS マウントのビジーツリーを「未使用」と誤って報告する可能性があります。
結果として、自動マウントがツリーをマウント解除しようとして失敗し、「オフセットのアンマウントに失敗」エラーを出し、マウントツリーが空のディレクトリのように表示されていました。誤って使用されていた autofs dentry マウントチェックを削除するパッチが適用され、前述の問題は現在は発生しません。(BZ#1001488)

* be2net ドライバーの be_open 関数の競合状態により、BUG_ON() マクロがトリガーされ、カーネルパニックが発生する可能性があります。この問題に対処するパッチが適用され、グローバルに割り込みを有効にする前にポーリングを有効にすることで、競合状態は現在は回避されています。カーネルがこの状況でパニックすることはなくなりました。(BZ#1005239)

カーネルの全ユーザーは、バックポートされたパッチが含まれるこれらの更新済みパッケージへアップグレードし、これらの問題を修正することが推奨されます。この更新を有効にするには、システムを再起動する必要があります。

ソリューション

影響を受けるカーネルパッケージを更新してください。

参考資料

https://oss.oracle.com/pipermail/el-errata/2013-September/003692.html

プラグインの詳細

深刻度: Medium

ID: 70186

ファイル名: oraclelinux_ELSA-2013-1292-1.nasl

バージョン: 1.9

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2013/9/28

更新日: 2021/1/14

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

CVSS v2

リスクファクター: Medium

基本値: 6.2

現状値: 4.6

ベクトル: CVSS2#AV:L/AC:H/Au:N/C:C/I:C/A:C

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:oracle:linux:kernel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-pae, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-pae-devel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug-devel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-devel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-doc, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-headers, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-xen, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-xen-devel, cpe:/o:oracle:linux:5

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/OracleLinux

エクスプロイトの容易さ: No known exploits are available

パッチ公開日: 2013/9/27

参照情報

CVE: CVE-2012-3511, CVE-2013-2141, CVE-2013-4162

BID: 55151, 60254, 61411

RHSA: 2013:1292