Oracle Linux 6: カーネル(ELSA-2014-0981)

high Nessus プラグイン ID 76888

概要

リモートのOracle Linuxホストに、1つ以上のセキュリティ更新プログラムがありません。

説明

リモートのOracle Linux 6ホストに、ELSA-2014-0981アドバイザリに記載されている複数の脆弱性の影響を受けるパッケージがインストールされています。

-3.14.1 までのLinuxカーネルにおいて、net/ipv4/ping.c 内のping_init_sock関数での整数オーバーフローにより、ローカルユーザーは、不適切に管理されている参照カウンターを利用する細工されたアプリケーションを通じて、サービス拒否(use-after-freeとシステムクラッシュ)を引き起こしたり、権限を取得したりする可能性があります。
(CVE-2014-2851)

-3.12.8 より前のLinuxカーネルにある net/rds/ib.cのrds_ib_laddr_check関数を利用することにより、ローカルのユーザーが、RDS トランポートのないシステムにある RDSソケットのBINDシステムコールにより、サービス拒否(NULL ポインターデリファレンスとシステムクラッシュ)を引き起こしたり、詳細不明な他の影響を与えたりすることが可能です。(CVE-2013-7339)

-3.14.3 までのLinuxカーネルにおいて、net/core/filter.c 内のsk_run_filter関数にある (1) BPF_S_ANC_NLATTRおよび(2) BPF_S_ANC_NLATTR_NESTの拡張実装が、特定の長さの値が充分な大きさになっているかをチェックしていません。これにより、ローカルのユーザーが細工されたBPF 命令を介して、サービス拒否(整数アンダーフローおよびシステムクラッシュ)を引き起こすことが可能です。注:脆弱性が発表される前に、影響を受けるコードが__skb_get_nlattrおよび
__skb_get_nlattr_nest関数に移動しました。(CVE-2014-3144)

-3.14.3 までのLinuxカーネルにおいて、net/core/filter.c 内のsk_run_filter関数にある BPF_S_ANC_NLATTR_NESTの拡張実装が、特定の減算で逆の順番を使用します。これにより、ローカルのユーザーが細工されたBPF 命令を介して、サービス拒否(オーバーリードとシステムクラッシュ)を引き起こすことが可能です。注:影響を受けるコードが、脆弱性が発表される前に、__skb_get_nlattr_nest関数に移動されました。
(CVE-2014-3145)

-3.14 までのLinuxカーネルにある net/rds/iw.cのrds_iw_laddr_check関数を利用することにより、ローカルのユーザーが、RDS トランポートのないシステムにある RDSソケットのBINDシステムコールを通じて、サービス拒否(NULL ポインターデリファレンスとシステムクラッシュ)を引き起こしたり、詳細不明な他の影響を与えたりする可能性があります。(CVE-2014-2678)

- 3.5.1より前のLinuxカーネルのkernel/futex.cのfutex_wait_requeue_pi関数は、呼び出しが二つの異なるのfutexアドレスを持っていることを保証しません。そのため、ローカルユーザーが、細工されたFUTEX_WAIT_REQUEUE_PIコマンドを介して、サービス拒否(NULLポインターデリファレンスおよびシステムクラッシュ)を引き起こしたり、詳細不明な他の影響を与える可能性があります。(CVE-2012-6647)

-3.13.7より前のLinuxカーネルのdrivers/net/wireless/ath/ath9k/xmit.cのath_tx_aggr_sleep機能の競合状態により、リモートの攻撃者が、特定のリスト削除を発生する大量のネットワークトラフィックを介して、サービス拒否(システムクラッシュ)を引き起こすことができます。(CVE-2014-2672)

-3.13.7より前のLinuxカーネルでのmac80211 サブシステムの競合状態により、リモートの攻撃者は、WLAN_STA_PS_STA 状態(別名、パワーセーブモード)と適切に相互作用しないネットワークトラフィックを通じて、サービス拒否(システムクラッシュ)を引き起こすことができます。これは、sta_info.cおよびtx.cに関連しています。(CVE-2014-2706)

Nessusはこの問題をテストしておらず、代わりにアプリケーションの自己報告されたバージョン番号にのみ依存しています。

ソリューション

影響を受けるパッケージを更新してください。

参考資料

https://linux.oracle.com/errata/ELSA-2014-0981.html

プラグインの詳細

深刻度: High

ID: 76888

ファイル名: oraclelinux_ELSA-2014-0981.nasl

バージョン: 1.18

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2014/7/30

更新日: 2021/9/8

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

CVSS v2

リスクファクター: High

基本値: 7.1

現状値: 5.6

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:N/A:C

CVSS スコアのソース: CVE-2014-2851

脆弱性情報

CPE: cpe:/o:oracle:linux:6, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-abi-whitelists, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-debug-devel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-devel, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-firmware, p-cpe:/a:oracle:linux:kernel-headers, p-cpe:/a:oracle:linux:perf, p-cpe:/a:oracle:linux:python-perf

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/OracleLinux

エクスプロイトが利用可能: true

エクスプロイトの容易さ: Exploits are available

パッチ公開日: 2014/7/29

脆弱性公開日: 2014/2/26

参照情報

CVE: CVE-2012-6647, CVE-2013-7339, CVE-2014-2672, CVE-2014-2678, CVE-2014-2706, CVE-2014-2851, CVE-2014-3144, CVE-2014-3145

BID: 66351, 66492, 66543, 66591, 66779, 67300, 67302, 67309, 67321, 67395, 67906, 68125, 68411, 68683

RHSA: 2014:0981