概要
リモート Red Hat ホストに 1 つ以上のセキュリティ更新がありません。
説明
多数のセキュリティ問題と様々なバグを修正する更新済みの rhev-hypervisor6 パッケージが、現在利用可能です。
Red Hat セキュリティレスポンスチームは、この更新には重大なセキュリティ上の影響があると評価しています。詳細な重要度の評価を提供する Common Vulnerability Scoring System (CVSS)のベーススコアが、「参照」セクションの CVE リンクの各脆弱性に対して利用可能です。
rhev-hypervisor6 パッケージは、Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ISO ディスクイメージを提供します。Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor は、専用のカーネルベース仮想マシン(KVM)ハイパーバイザーです。仮想マシンの実行および管理に必要な全ての機能が含まれています:Red Hat Enterprise Linux 操作環境と Red Hat Enterprise Virtualization Agent のサブセット。
注:Red Hat Enterprise Virtualization ハイパーバイザーが使用できるのは、仮想化拡張対応の Intel 64 および AMD64 のアーキテクチャだけです。
qemu-kvm が e1000 ネットワークインターフェイスカードをエミュレートする方法に、ヒープオーバーフローの欠陥が見つかっています。ネットワークインターフェイスが e1000 エミュレーションドライバーを使用するように構成されている仮想マシンで、特権ゲストユーザーがこの欠陥を利用することにより、ホストをクラッシュさせたり、ホスト上の特権を昇格させたりする可能性があります。(CVE-2012-0029)
OpenSSL の SSL 3.0 プロトコル実装で情報漏洩の欠陥が見つかりました。SSL レコードパディングバイトが不適切に初期化されているため、SSL のクライアントまたはサーバーが一定量の機密データの可能性があるデータを暗号化された接続により SSL ピアに送信する可能性があります。(CVE-2011-4576)
OpenSSL の RFC 3779 の実装にサービス拒否の欠陥が見つかりました。リモートの攻撃者が、この欠陥を利用し、無効な形式の RFC 3779 拡張データのある特別に細工された X.509 の証明書を仕掛けることにより、 OpenSSL を使用しているアプリケーションを予期せず終了させる可能性があります。
(CVE-2011-4577)
OpenSSL が TLS/SSL ハンドシェイク再起動の数を制限しなかったことが発見されました。これは Server Gated Cryptography のサポートに必要です。リモートの攻撃者が、この欠陥を利用し、ハンドシェイクを継続的に再起動することにより、 OpenSSL を使用する TLS/SSL サーバーに過剰な量の CPU を消化させることが可能です。(CVE-2011-4619)
Red Hat は CVE-2012-0029 を報告していただいた Nicolae Mogoreanu 氏に感謝の意を表します。
この更新済みパッケージは、多数のセキュリティ問題の修正を含む更新済みコンポーネントを提供します。しかし、これらの問題による Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor 自体のセキュリティへの影響はありません。この更新に含まれているセキュリティ修正は、以下の CVE 番号に対処します:
CVE-2009-5029 および CVE-2011-4609(glibc の問題)
CVE-2012-0056(kernel の問題)
CVE-2011-4108 および CVE-2012-0050(openssl の問題)
この更新は以下のバグも修正します:
* 以前は、インストール先に有効なディスクがなくてもハイパーバイザーのインストールを開始することが可能でした。
現在は、ハイパーバイザーのインストールに有効なディスクがない場合、インストールに有効なディスクがないことをユーザーに通知するメッセージが表示されます。(BZ#781471)
* 以前は、ハイパーバイザーのユーザー インターフェイスは Red Hat Network(RHN)Classic または RHN Satellite でシステムが登録されているかどうかを表示していませんでした。結果として、顧客はハイパーバイザーのインストールの登録状況を判断するのが困難でした。
TUI が更新され、ハイパーバイザーの登録状況が表示されるようになりました。(BZ#788223)
* 以前は、firstboot または reinstall のオプションが受け渡され、local_boot または upgrade が受け渡されない場合、autoinstall が失敗していました。現在は、local_boot または upgrade のパラメーターのいずれも autoinstall に必須ではありません。(BZ#788225)
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor のユーザーは、この更新済みパッケージへアップグレードし、これらの問題を修正することが推奨されます。
ソリューション
影響を受ける rhev-hypervisor6 および rhev-hypervisor6-tools の両方、またはいずれか一方のパッケージを更新してください。
プラグインの詳細
ファイル名: redhat-RHSA-2012-0109.nasl
エージェント: unix
サポートされているセンサー: Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Agentless Assessment, Nessus
リスク情報
ベクトル: CVSS2#AV:A/AC:M/Au:S/C:C/I:C/A:C
ベクトル: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
現状ベクトル: CVSS:3.0/E:U/RL:O/RC:C
脆弱性情報
CPE: p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:rhev-hypervisor6, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:rhev-hypervisor6-tools, cpe:/o:redhat:enterprise_linux:6
必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu
エクスプロイトの容易さ: No known exploits are available