Ubuntu 14.04 LTS : Linux カーネル脆弱性 (USN-2544-1)

high Nessus プラグイン ID 82071

概要

リモート Ubuntu ホストに 1 つ以上のセキュリティ更新がありません。

説明

リモートの Ubuntu 14.04 LTS ホストには、USN-2544-1のアドバイザリに記載された複数の脆弱性の影響を受けるパッケージがインストールされています。

- 3.18.5 より前の Linux カーネルの Crypto API により、ローカルのユーザーが、salg_name フィールドにモジュール名をつけた AF_ALG ソケットの bind システムコールで、任意のカーネルモジュールを読み込む可能性があります。これは CVE-2014-9644 とは別の脆弱性です。(CVE-2013-7421)

-3.16以前のLinuxカーネルの特定のsplice_writeファイル操作の実装では、単一ファイルの最大サイズの制限が強制されません。このため細工されたsplice スシステムコールを介して、ローカルユーザーがサービス拒否(システムクラッシュ)を引き起こしたり、明記されないその他の影響を引き起こす可能性があります。これは、ext4ファイルシステムに関連付けられたファイル記述子の使用により示されています。(CVE-2014-7822)

-3.18.5より前のLinuxカーネルのCrypto APIにより、ローカルのユーザーが、任意のカーネルモジュールを読み込むことができます。これには、vfat(aes) 式で示されているように、salg_name フィールドに括弧付きモジュールテンプレート式をつけたAF_ALGソケットのbindシステムコールが利用されます。CVE-2013-7421とは別の脆弱性です。
(CVE-2014-9644)

-3.18.2より前のLinuxカーネルのUDFファイルシステムの実装は特定の長さを検証しておらず、ローカルのユーザーが細工されたファイルシステムイメージを介して、サービス拒否(バッファオーバーリードおよびシステムクラッシュ)を引き起こす可能性があります。これは、fs/udf/inode.cおよびfs/udf/symlink.cに関連しています。(CVE-2014-9728)

- 3.18.2 より前の Linux カーネルの fs/udf/inode.c 内の udf_read_inode 関数は、特定のデータ構造サイズの一貫性を確保しないため、ローカルのユーザーが細工された UDF ファイルシステムイメージを介して、サービス拒否 (システムクラッシュ) を引き起こす可能性があります。(CVE-2014-9729)

- 3.18.2 より前の Linux カーネルの fs/udf/symlink.c 内の udf_pc_to_char 関数は使用されないコンポーネントの長さに依存しており、ローカルのユーザーが細工された UDF ファイルシステムイメージを介して、サービス拒否 (システムクラッシュ) を引き起こす可能性があります。(CVE-2014-9730)

- 3.18.2 より前の Linux カーネルの UDF ファイルシステムの実装は、\0 文字を削除したシンボリックリンクターゲットの名前を格納するスペース確保が不確かなため、ローカルのユーザーが細工されたファイルシステムイメージを介して、機密情報を取得する可能性があります。これは、fs/udf/symlink.c and fs/udf/unicode.c に関連しています。(CVE-2014-9731)

-3.15より前のLinuxカーネルでXFSの実装は、リモート属性の置換中に古いサイズ値を不適切に使用します。そのため、ローカルユーザーが、XFSファイルシステムのアクセス権を活用することにより、サービス拒否(トランザクションオーバーランやデータの破損)を引き起こしたり、権限を取得する可能性があります。(CVE-2015-0274)

Nessus はこれらの問題をテストしておらず、代わりにアプリケーションが自己報告するバージョン番号にのみ依存していることに注意してください。

ソリューション

影響を受けるカーネルパッケージを更新してください。

参考資料

https://ubuntu.com/security/notices/USN-2544-1

プラグインの詳細

深刻度: High

ID: 82071

ファイル名: ubuntu_USN-2544-1.nasl

バージョン: 1.17

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2015/3/25

更新日: 2024/1/9

サポートされているセンサー: Agentless Assessment, Frictionless Assessment Agent, Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.0

CVSS v2

リスクファクター: High

基本値: 7.2

現状値: 5.6

ベクトル: CVSS2#AV:L/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C

CVSS スコアのソース: CVE-2015-0274

CVSS v3

リスクファクター: High

基本値: 7.8

現状値: 7

ベクトル: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

現状ベクトル: CVSS:3.0/E:P/RL:O/RC:C

CVSS スコアのソース: CVE-2014-9730

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-3.13.0-48-generic, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-3.13.0-48-generic-lpae, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-3.13.0-48-lowlatency, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-3.13.0-48-powerpc-e500, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-3.13.0-48-powerpc-e500mc, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-3.13.0-48-powerpc-smp, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-3.13.0-48-powerpc64-emb, p-cpe:/a:canonical:ubuntu_linux:linux-image-3.13.0-48-powerpc64-smp, cpe:/o:canonical:ubuntu_linux:14.04:-:lts

必要な KB アイテム: Host/cpu, Host/Ubuntu, Host/Ubuntu/release, Host/Debian/dpkg-l

エクスプロイトが利用可能: true

エクスプロイトの容易さ: Exploits are available

パッチ公開日: 2015/3/24

脆弱性公開日: 2015/3/2

参照情報

CVE: CVE-2013-7421, CVE-2014-7822, CVE-2014-9644, CVE-2014-9728, CVE-2014-9729, CVE-2014-9730, CVE-2014-9731, CVE-2015-0274

BID: 72320, 72322, 73156

USN: 2544-1