ファイル、音楽、連絡先、カレンダーなどを扱うクラウドストレージ Web サービスである ownCloud で、複数の脆弱性が見つかりました。

- CVE-2015-3011 Hugh Davenport 氏は、ownCloud に同梱されている「連絡先」アプリケーションが、複数の保存されたクロスサイトスクリプティング攻撃に脆弱なことを発見しました。この脆弱性は、事実上いかなるブラウザに対しても悪用可能です。

- CVE-2015-3012 Roy Jansen 氏は、ownCloud に同梱されている「ドキュメント」アプリケーションが、複数の保存されたクロスサイトスクリプティング攻撃に脆弱なことを発見しました。この脆弱性は、現行の CSP 標準をサポートしているブラウザでは悪用できません。

- CVE-2015-3013 Lukas Reschke 氏は、ブラックリストバイパスの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者がファイルブラックリストをバイパスして、.htaccess ファイルのようなファイルをアップロードすることを発見しました。攻撃者がこのバイパスを利用して、/data/ ディレクトリが Web ルート内に保存され、.htaccess ファイルを解釈する Web サーバーが使用される場合に、.htaccess ファイルのアップロードによって任意の PHP コードを実行する可能性があります。デフォルトの Debian インストールでは、データディレクトリは Web ルート外にあります。従って、デフォルトでは、この脆弱性を悪用することはできません。

検出

Debian DSA-3244-1：owncloud - セキュリティ更新

medium Nessus プラグイン ID 83193

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