RHEL 6:カーネル(RHSA-2015:1030)

critical Nessus プラグイン ID 83843

概要

リモート Red Hat ホストに 1 つ以上のセキュリティ更新がありません。

説明

1 つのセキュリティ問題と 3 つのバグを修正する更新済みのカーネルパッケージが、Red Hat Enterprise Linux 6.4 Advanced Update Support で現在利用可能です。

Red Hat 製品セキュリティは、この更新がセキュリティに及ぼす影響を重要度高として評価しています。詳細な重要度評価を示す Common Vulnerability Scoring System(CVSS)ベーススコアは「参照」セクションの CVE リンクで入手できます。

カーネルパッケージには Linux オペレーティングシステムのコアである Linux カーネルが含まれています。

* INIT 衝突中に、Linux カーネルの SCTP 実装が認証キー参照カウントを処理する方法で、use-after-free の欠陥が見つかりました。リモートの攻撃者がこの欠陥を利用して、システムをクラッシュすることや、システム上の自身の権限を昇格する可能性があります。
(CVE-2015-1421、重要度高)

この問題は、Red Hat の Sun Baoliang 氏により発見されました。

この更新は以下のバグも修正します:

* ARP キャッシュ内に近隣ホスト用の APR エントリが存在するインターフェイス上で APR が無効なとき、キャッシュされたエントリの期限が切れし、近隣ホストとの通信しようとすると、インターフェイスで ARP が再び有効化された後、ホスト MAC アドレスが適切に解決されなくなる可能性があります。下記の回避策により、エントリは期限の切れならず、先に述べたシナリオが適切に機能します:

1)proc/sys/net/ipv4/neigh/default/gc_thresh ファイルに、設定に対して予測される ARP エントリの最大数を追加します。

2)システムが起動したら、ARP キャッシュに関連する IP アドレスが入っているようにします。例えば、下記の2つのコマンドを実行します。

ping [IP アドレス] -c 1 ifconfig ethX -arp

(BZ#1207350)

* 以前 open() システムコールは、開かれたファイルが名前の変更中である時、EBUSY エラーで失敗することがありました。この更新では、そのような失敗が発生するとカーネルは自動的に open() を再試行し、それでも成功しない場合は、ESTALE エラーとして失敗します。(BZ#1207813)

* 以前は、build_id_cache__add_s() 関数に競合状態が発生しており、システムファイルの切り捨てが起こる可能性がありました。この問題を修正するパッチが提供されました、上記のようなシナリオでファイルの切り捨てが発生することがなくなりました。(BZ#1210591)

カーネルの全ユーザーは、バックポートされたパッチが含まれるこれらの更新済みパッケージへアップグレードし、これらの問題を修正することが推奨されます。この更新を有効にするには、システムを再起動する必要があります。

ソリューション

影響を受けるパッケージを更新してください。

参考資料

https://access.redhat.com/errata/RHSA-2015:1030

https://access.redhat.com/security/cve/cve-2015-1421

プラグインの詳細

深刻度: Critical

ID: 83843

ファイル名: redhat-RHSA-2015-1030.nasl

バージョン: 2.13

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2015/5/27

更新日: 2021/2/5

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment AWS, Frictionless Assessment Azure, Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Agentless Assessment, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 5.9

CVSS v2

リスクファクター: Critical

基本値: 10

現状値: 8.7

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-debug, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-debug-debuginfo, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-debug-devel, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-debuginfo, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-debuginfo-common-x86_64, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-devel, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-doc, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-firmware, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:kernel-headers, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:perf, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:perf-debuginfo, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:python-perf, p-cpe:/a:redhat:enterprise_linux:python-perf-debuginfo, cpe:/o:redhat:enterprise_linux:6.4

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/cpu

エクスプロイトの容易さ: No known exploits are available

パッチ公開日: 2015/5/27

脆弱性公開日: 2015/3/16

参照情報

CVE: CVE-2015-1421

BID: 72356

RHSA: 2015:1030