ABRT が複数の競合状態やシンボリックリンクの欠陥に対して脆弱であることが判明しました。ローカルの攻撃者が、これらの欠陥を利用して、システムで権限を昇格する可能性があります。(CVE-2015-3315)

ABRT によって提供されるカーネル呼び出し型の coredump プロセッサが、別のシステムユーザーが所有するファイルにコアダンプを書き込んでいることが判明しました。このため、現在のディレクトリ（/tmp など）が他のユーザーによって書き込みできる状態でアプリケーションがクラッシュすると、情報漏洩が発生する可能性があります。(CVE-2015-3142)

ABRT によってインストールされるスクリプトを処理するデフォルトのイベントがシンボリックリンクを適切に処理していないことが判明しました。ABRT 問題ディレクトリへの書き込みアクセス権を持つ攻撃者がこの欠陥を悪用し、権限を昇格する恐れがあります。(CVE-2015-1869)

ABRT イベントスクリプトが、ABRT の問題のディレクトリで sosreport ファイルのユーザーによる読み込み可能なコピーを作成していたことや、ユーザーが制御するプロセス名によって選択される /var/log/messages の抜粋を含めていたことが判明しました。これにより、情報漏洩が発生します。(CVE-2015-1870)

特定のディレクトリ間で問題のレポートを移動する際に、 abrt-handle-upload が新しい問題のディレクトリに適切な権限があり、シンボリックリンクを含まないことを検証していないことが判明しました。細工された問題レポートを作成できる攻撃者はこの欠陥を利用して、ABRT の他の部分を攻撃にさらすことや、システムの任意のファイルを上書きすることができます。(CVE-2015-3147)

abrt-dbus D-Bus サービスに、複数のディレクトリトラバーサルの欠陥が見つかりました。ローカルの攻撃者はこれらの欠陥を利用して、root ユーザーとして任意のファイルの読み書きを行うことができます。(CVE-2015-3151)

abrt-dbus D-Bus サービスが、ChownProblemDir、DeleteElement および DeleteProblem メソッドにおける問題ディレクトリの引数の検証を適切にチェックしていないことが判明しました。ローカルの攻撃者はこの欠陥を利用して、任意のファイルやディレクトリの所有権を得ることや、 root ユーザーとしてファイルやディレクトリの削除を行うことができます。
(CVE-2015-3150)

abrt-action-install-debuginfo-to-abrt-cache ヘルパープログラムが、abrt-action-install-debuginfo を起動する前にプロセス環境を適切にフィルター処理していないことが判明しました。ローカルの攻撃者はこの欠陥を利用してシステム上で権限を昇格できます。(CVE-2015-3159)

検出

Scientific Linux のセキュリティ更新：SL7.x x86_64 の abrt

high Nessus プラグイン ID 84113

変更ログが見つかりません