Oracle Linux 7:spice(ELSA-2016-1205)

critical Nessus プラグイン ID 91494

概要

リモート Oracle Linux ホストに、1 つ以上のセキュリティ更新がありません。

説明

Red Hat セキュリティアドバイザリ 2016:1205 から:

spice 用の更新が、Red Hat Enterprise Linux 7 で現在利用可能です。

Red Hat 製品セキュリティは、この更新がセキュリティに及ぼす影響を重要度高として評価しています。詳細な重要度評価を示す Common Vulnerability Scoring System(CVSS)ベーススコアは、「参照」セクションで CVE リンクから脆弱性ごとに入手できます。

Simple Protocol for Independent Computing Environments(SPICE)は、仮想環境のために構築されたリモートディプレイシステムです。これにより、ユーザーが、実行しているマシンだけでなく、インターネット上のどこからも、またさまざまなマシンアーキテクチャからも、コンピューティング「デスクトップ」環境を表示することが可能です。

セキュリティ修正:

* ホスト上の QEMU-KVM コンテキスト下で実行している spice のスマートカードのインタラクションに、ヒープベースのバッファオーバーフローを引き起こすメモリ割り当ての欠陥が見つかりました。spice を使用するゲスト VM に接続しているユーザーがこの欠陥を利用して、QEMU-KVM プロセスをクラッシュさせたり、ホストの QEMU-KVM プロセスの権限で任意のコードを実行する可能性があります。(CVE-2016-0749)

* spice が細工されたプライマリサーフェスパラメーターを使用する特定のゲストを処理する方法で、メモリアクセスの欠陥が見つかりました。ゲストのユーザーがこの欠陥を利用して、ホスト上の任意のメモリロケーションに対する読み書きを行う可能性があります。(CVE-2016-2150)

CVE-2016-0749 の問題は Jing Zhao 氏(Red Hat)によって発見され、CVE-2016-2150 の問題は Frediano Ziglio 氏(Red Hat)によって発見されました。

ソリューション

影響を受ける spice パッケージを更新してください。

参考資料

https://oss.oracle.com/pipermail/el-errata/2016-June/006103.html

プラグインの詳細

深刻度: Critical

ID: 91494

ファイル名: oraclelinux_ELSA-2016-1205.nasl

バージョン: 2.8

タイプ: local

エージェント: unix

公開日: 2016/6/7

更新日: 2021/1/14

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment Agent, Nessus Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

CVSS v2

リスクファクター: Critical

基本値: 10

現状値: 7.4

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C

CVSS v3

リスクファクター: Critical

基本値: 9.8

現状値: 8.5

ベクトル: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

現状ベクトル: CVSS:3.0/E:U/RL:O/RC:C

脆弱性情報

CPE: p-cpe:/a:oracle:linux:spice-server, p-cpe:/a:oracle:linux:spice-server-devel, cpe:/o:oracle:linux:7

必要な KB アイテム: Host/local_checks_enabled, Host/RedHat/release, Host/RedHat/rpm-list, Host/OracleLinux

エクスプロイトの容易さ: No known exploits are available

パッチ公開日: 2016/6/6

脆弱性公開日: 2016/6/9

参照情報

CVE: CVE-2016-0749, CVE-2016-2150

RHSA: 2016:1205