GNU パッチユーティリティが 2.7.5 へ更新され、3 つのセキュリティの問題と 1 つのセキュリティ関連ではないバグが修正されました。

次の脆弱性が修正されました：

- CVE-2015-1196：git 形式のパッチを処理する場合に生じるディレクトリトラバーサルの欠陥。このため、攻撃者は、ユーザーを騙して特別に細工されたパッチを適用させることにより、任意のファイルを上書きできる場合があります。（bsc#913678）

- CVE-2015-1395：ファイルの名前を変更するパッチを処理する場合に生じるディレクトリトラバーサルの欠陥。このため、攻撃者は、ユーザーを騙して特別に細工されたパッチを適用させることにより、任意のファイルを上書きできる場合があります。（bsc#915328）

- CVE-2015-1396：シンボリックリンクによるディレクトリトラバーサルの欠陥。このため、攻撃者は、ユーザーを騙して特別に細工されたパッチを適用させることにより、任意のファイルを上書きする可能性があります。（bsc#915329）

次のバグが修正されました：

- bsc#904519：（diff -p からの）hunks の関数名が拒否ファイルに保存されるようになりました。

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを SUSE セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

セキュリティ問題を修正する新しいパッチパッケージが、 Slackware 13.0、13.1、13.37、14.0、14.1 および最新版で現在利用可能です。

インストールされているパッチパッケージのバージョンによると、リモートホストにインストールされているEulerOSは次の脆弱性の影響を受けます。- GNUパッチ2.7.2以前では、リモートの攻撃者が細工されたdiffファイルを使用してサービス拒否（メモリ消費とセグメンテーション違反）を引き起こす可能性があります。（CVE-2014-9637）- 2.7.6より前のGNUパッチに問題が見つかりました。pch.cのpch_write_line()内の領域外アクセスは、細工された入力ファイルを使用してDoSを引き起こす可能性があります。（CVE-2016-10713）- GNUパッチ2.7.1により、リモートの攻撃者がパッチファイルのシンボリックリンク攻撃を仕掛けて任意のファイルに書き込む可能性があります。（CVE-2015-1196）注意：Tenable Network Securityは、前述の記述ブロックをEulerOSセキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenableでは、新たな問題を持ち込まずに、できる限り自動的に整理して書式設定するようにしています。

更新済みの patch パッケージで、次のセキュリティの脆弱性が修正されています：

細工された diff ファイルにより patch がメモリを消費し、いずれセグメンテーション違反が起こる可能性があることが報告されました（CVE-2014-9637）。

Git スタイルパッチをサポートする patch ユーティリティのバージョンが、ディレクトリトラバーサルの欠陥に脆弱であることが報告されました。このため、patch を実行するユーザーの権限で、特別に細工されたパッチを適用することにより、攻撃者が任意のファイルを上書きする可能性があります（CVE-2015-1395）。

2.7.4 より前の GNU patch では、パッチファイルのシンボリックリンク攻撃により、リモートの攻撃者が、任意のファイルに書き込みを行う可能性があります（CVE-2015-1196）。

Jakub Wilk 氏は、GNU パッチがパッチファイルでファイルパスを適切に処理しないことを発見しました。攻撃者は、プログラムを起動しているユーザーの権限で任意のファイルを上書きできるパッチファイルを特別に細工することができます。この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 12.04 LTSのみです。
(CVE-2010-4651)

Laszlo Boszormenyi 氏は、GNU パッチが一部のパッチファイルを適切に処理しないことを発見しました。攻撃者が、サービス拒否を引き起こす可能性があるパッチファイルを特別に細工する可能性があります。(CVE-2014-9637)

Jakub Wilk 氏は、GNU パッチが git 形式のパッチファイルでシンボリックリンクを適切に処理しないことを発見しました。攻撃者は、プログラムを起動しているユーザーの権限で任意のファイルを上書きできるパッチファイルを特別に細工することができます。この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 14.04 LTSとUbuntu 14.10のみです。（CVE-2015-1196）

Jakub Wilk 氏は、GNU パッチが git 形式のパッチファイルでファイルの名前の変更を適切に処理しないことを発見しました。攻撃者は、プログラムを起動しているユーザーの権限で任意のファイルを上書きできるパッチファイルを特別に細工することができます。この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 14.04 LTSとUbuntu 14.10のみです。（CVE-2015-1395）

Jakub Wilk 氏は、CVE-2015-1196 の修正が GNU パッチに対して不完全であることを発見しました。攻撃者は、プログラムを起動しているユーザーの権限で任意のファイルを上書きできるパッチファイルを特別に細工することができます。この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 14.04 LTSとUbuntu 14.10のみです。
(CVE-2015-1396)。

注意: Tenable Network Security は、前述の説明ブロックをUbuntuセキュリティアドバイザリからすでに直接抽出しています。Tenable では、新たな問題を持ち込まずに、できる限り自動的に整理して書式設定するようにしています。

この更新は次のセキュリティ問題を修正します。

+ git 形式のパッチを処理するときに生じるディレクトリトラバーサルの欠陥のセキュリティ修正。このため、攻撃者が、特別に細工されたパッチを適用することで、任意のファイルを上書きする可能性があります。[boo#913678] [CVE-2015-1196]

この更新では以下の問題が修正されます：

+ ファイルのコンテンツがパッチと一致しないため、ファイルが削除されない場合、結果として出力されるメッセージが「File ... is not empy after patch;
 not deleting（ファイル ... がパッチ後に空ではないので削除しません）」の代わりに、「Not deleting file ... as content differs from patch（コンテンツがパッチと異なるため、ファイル ... を削除しません）」を表示するようになりました。

+ （diff -p からの）hunks の関数名が拒否ファイルに保存されるようになりました [boo#904519]

ID	名前	製品	ファミリー	公開日	更新日	深刻度
84083	SUSE SLED12/SLES12 セキュリティ更新：パッチ（SUSE-SU-2015:1019-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/6/10	2021/1/6	high
81386	Slackware 13.0 / 13.1 / 13.37 / 14.0 / 14.1 / 最新：パッチ（SSA:2015-047-01）	Nessus	Slackware Local Security Checks	2015/2/17	2021/1/14	medium
131582	EulerOS 2.0 SP2：パッチ（EulerOS-SA-2019-2428）	Nessus	Huawei Local Security Checks	2019/12/4	2024/4/8	medium
81933	Mandriva Linux セキュリティアドバイザリ：patch（MDVSA-2015:050）	Nessus	Mandriva Local Security Checks	2015/3/19	2021/1/6	medium
84339	Ubuntu 14.04 LTS: GNU patch の脆弱性 (USN-2651-1)	Nessus	Ubuntu Local Security Checks	2015/6/23	2024/8/28	high
82391	Mandriva Linux セキュリティアドバイザリ：patch（MDVSA-2015:138）	Nessus	Mandriva Local Security Checks	2015/3/30	2021/1/14	medium
81156	openSUSE セキュリティ更新：パッチ（openSUSE-SU-2015:0199-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/2/4	2021/1/19	medium

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