この subversion および libserf の更新では、いくつかのセキュリティ問題およびセキュリティ以外の問題が修正されます。

- subversion：キャッシュされた認証情報を見つける際の md5 ハッシュ衝突から保護します［bnc#889849］［CVE-2014-3528］

- subversion：ra_serf：SSL 認証情報内でワイルドカードと適切に一致します。［bnc#890511］［CVE-2014-3522］

- libserf：X.509 証明書のフィールドの NULL バイトを処理します。［bnc#890510］［CVE-2014-3504］

Lieven Govaerts 氏は、Subversion mod_dav_svn モジュールが、SVNListParentPath 有効時に特定のリクエストメソッドを不適切に処理することを発見しました。リモートの攻撃者がこの問題を利用してサーバーをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす可能性があります。この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 12.04 LTSのみです。(CVE-2014-0032) 

Ben Reser 氏が、Subversion がワイルドカードを含む SSL 認証情報を正しく検証しなかったことを発見しました。リモートの攻撃者が、これを悪用して、中間者攻撃を実行し、機密情報を表示することや、暗号化通信を変更する可能性があります。(CVE-2014-3522)

キャッシュされた認証情報が、Subversion によって適切に処理されないことを、Bert Huijben 氏が見つけました。悪意のあるサーバーがこの問題を使用して、別のサーバー用にキャッシュされた認証情報を取得するきおとがありました。(CVE-2014-3528)。

注意: Tenable Network Security は、前述の説明ブロックを Ubuntu セキュリティアドバイザリからすでに直接抽出しています。Tenable では、新たな問題を持ち込まずに、できる限り自動的に整理して書式設定するようにしています。

更新済み subversion パッケージは、次のセキュリティの脆弱性を修正します：

SVNListParentPath が有効なとき、1.8.8 以前の Apache Subversion の mod_dav_svn モジュールにより、リモートの攻撃者が OPTIONS リクエストを介してサービス拒否（クラッシュ）を引き起こすことができます（CVE-2014-0032）。

Ben Reser 氏が、Subversion がワイルドカードを含む SSL 認証情報を正しく検証しなかったことを発見しました。リモートの攻撃者が、これを悪用して、中間者攻撃を実行し、機密情報を表示することや、暗号化通信を変更することがありました（CVE-2014-3522）。

キャッシュされた認証情報が、Subversion によって適切に処理されないことを、 Bert Huijben 氏が見つけました。悪意のあるサーバーがこの問題を使用して、別のサーバー用にキャッシュされた認証情報を取得するきおとがありました（CVE-2014-3528）。

mod_dav_svn が REPORT リクエストを処理する方法に、 NULL ポインターデリファレンスの欠陥が見つかりました。認証されていないリモートの攻撃者が、細工された REPORT リクエストを使用して、mod_dav_svn をクラッシュさせる可能性があります（CVE-2014-3580）。

mod_dav_svn が仮想トランザクション名に対する URI を処理する方法に、 NULL ポインターデリファレンスの欠陥が見つかりました。認証されていないリモートの攻撃者が、存在しない仮想トランザクション名に対するリクエストを送信して、 mod_dav_svn をクラッシュさせる可能性があります（CVE-2014-8108）。

この更新には、最新安定版の **Apache Subversion**、バージョン **1.8.10** が含まれています。

**クライアント側のバグ修正：**

- キャッシュされた認証情報を見つける際の md5 ハッシュ衝突から保護します

- ra_serf：SSL 証明書のワイルドカードを適切に一致させます。

- ra_serf：サブジェクト代替名のある SSL 証明書の CommonName を無視します

- ra_serf：URI のエスケープのバグを修正します。これによりロックされたパスの削除が阻止されていました。

- rm：コミットログエディターで URL を削除するときに適切な URL を表示します

- log：破損しているパイプエラーの別のインスタンスを修正します

- copy：クロス wc コピーに存在しない、あるいはクロス wc コピーから削除されている props を適切に処理します

- copy：複数の wc 間のローカルで削除されたノードの親がコピーされるのを修正します

- externals：svn:externals を変更することにより external を削除する際に、externals の親ディレクトリを適切に削除します。

- ra_serf：一部のハッシュ値のメモリ寿命を修正します

** サーバー側のバグ修正：**

- fsfs：1.5 より前の形式の repos 作成時に構成ファイルを省略します

**バインド：**

- ruby：Ruby 1.9 サポートが新しいことに対する警告を削除します。

- python：notify_func コールバックを修正します

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを Fedora セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

Subversion プロジェクトによる報告：

Subversion for HTTPS の Serf RA レイヤーの使用は、apr_fnmatch API を使用して、証明書の Common Names および Subject Alternate Names でのワイルドカードの一致を処理します。ただし、apr_fnmatch は、この目的のために設計されていません。代わりに、すべての一般的なシェルのグロビングと同様に動作するように設計されています。
特に、これは '*' が、ホスト名内の単一のラベルに限定されないことを意味します（つまり、｢.｣と一致します）。ただし、apr_fnmatch は｢?｣および文字クラスをサポートしています（どちらも、証明書の検証がどのように起動するかを定義する RFC の一部ではありません）。

Subversion は、URL に基づく MD5 ハッシュ、および認証情報がキャッシュされるサーバーの認証レルムによって、キャッシュされた認証情報を保存します。MD5 は、選択した平文のハッシュ衝突に従うことが示されています。これは、異なる URL に対して、結果が同じ MD5 ハッシュになる認証レルムを生成できることを意味します。

リモートホストにインストールされている Subversion サーバーは、1.7.18 より前のバージョン 1.x.x、または 1.8.10 より前のバージョン 1.8.x です。したがって、次の脆弱性の影響を受けます：

  - Serf RA レイヤーに欠陥が存在します。この欠陥により HTTPS 接続用のワイルドカードが不適切に評価され、それにより、アプリケーションが正しいホスト名に一致していない証明書を受け入れる可能性があります。このため、リモートの中間者攻撃者がトラフィックを傍受し、有効なセッションを偽装する可能性があります。（CVE-2014-3522）

  URL および認証レルムの MD5 ハッシュが、キャッシュされた認証情報の保存に使用され、それにより、リモートの攻撃者が特別に細工された認証レルムを通じて、これらの認証情報を取得する可能性があります。（CVE-2014-3528）

リモートホストが、GLSA-201610-05（Subversion、Serf：複数の脆弱性）で説明されている脆弱性に影響されています。複数の脆弱性がSubversionおよびSerfで見つかっています。詳細については、以下に記載されているCVE識別番号を参照してください。影響：リモートの攻撃者が、プロセスの権限で任意のコードを実行したり、サービス拒否状況を引き起こしたりする可能性があり、機密情報を入手する可能性もあります。回避策：現時点では、既知の回避策はありません。

Apache Suversion 1.7.18以前の 1.4.0から 1.7.x、1.8.10 以前の 1.8.xの Serf RA レイヤが、Common Name (CN) または X.509 証明書の subjectAltName フィールドのワイルドカードを適切に処理できないため、細工された証明書を使用して、中間攻撃者がサーバーを偽装することを可能にします。

リモート Mac OS X ホストにインストールされている Apple Xcode が、バージョン 6.2 より前です。したがって、次の脆弱性の影響を受けます:

  - Apache Subversion のバンドルされたバージョンに関連する、多数のエラーが存在しています。（CVE-2014-3522、CVE-2014-3528、CVE-2014-3580、CVE-2014-8108）

  Git のバンドルされたバージョンに関連し、任意のファイルが .git フォルダに追加される、多数のエラーが存在しています。（CVE-2014-9390）

ID	名前	製品	ファミリー	公開日	更新日	深刻度
77364	openSUSE セキュリティ更新：libserf / subversion（openSUSE-SU-2014：1059-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2014/8/25	2021/1/19	medium
77219	Ubuntu 14.04 LTS : Subversion の脆弱性 (USN-2316-1)	Nessus	Ubuntu Local Security Checks	2014/8/15	2023/10/20	high
82338	Mandriva Linux セキュリティアドバイザリ：subversion（MDVSA-2015:085）	Nessus	Mandriva Local Security Checks	2015/3/30	2021/1/14	medium
77428	Fedora 20 : subversion-1.8.10-1.fc20 （2014-9636）	Nessus	Fedora Local Security Checks	2014/8/29	2021/1/11	medium
77125	FreeBSD：Subversion -- いくつかの脆弱性（83a418cc-2182-11e4-802c-20cf30e32f6d）	Nessus	FreeBSD Local Security Checks	2014/8/12	2021/1/6	medium
78068	Apache Subversion 1.0.x - 1.7.17 / 1.8.x < 1.8.10 の複数の脆弱性	Nessus	Windows	2014/10/6	2018/7/30	medium
93992	GLSA-201610-05：Subversion、Serf：複数の脆弱性	Nessus	Gentoo Local Security Checks	2016/10/12	2021/1/11	high
78356	Amazon Linux AMI：subversion (ALAS-2014-413)	Nessus	Amazon Linux Local Security Checks	2014/10/12	2018/4/18	medium
81758	Apple Xcode < 6.2（Mac OS X）	Nessus	MacOS X Local Security Checks	2015/3/11	2020/5/5	medium

検出

プラグインの検索

medium

high

medium

medium

medium

medium

high

medium

medium