PHP 7.x < 7.0.2 の複数の脆弱性

critical Web App Scanning プラグイン ID 98842

概要

PHP 7.x < 7.0.2 の複数の脆弱性

説明

バナーによると、リモートホストで実行している PHP のバージョンは、7.0.2 より前の 7.x です。したがって、以下の複数の脆弱性による影響を受けます。

背景色を処理する際に、gd_interpolation.c ファイルの gdImageRotateInterpolated() 関数に領域外読み取りエラーが存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、メモリコンテンツを漏洩させたり、アプリケーションをクラッシュしたりする可能性があります。 (CVE-2016-1903)

- ユーザー指定文字列入力を適切に検証しないために、exec.c ファイルの escapeshellarg() および escapeshellcmd() 関数に整数オーバーフロー状態が存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、ヒープベースのオーバーフローを発生させ、サービス拒否または任意のコードの実行を引き起こす可能性があります。(CVE-2016-1904)

- WDDX パケット逆シリアル化を処理する際に、php_wddx_pop_element() 関数の wddx.c ファイルに use-after-free エラーが存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、すでに解放されたメモリを逆参照することで任意のコードを実行する可能性があります。

- PHP_to_XMLRPC_worker() 関数の xmlrpc-epi-php.c ファイルに、型の取り違え (Type Confusion)の欠陥が存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、メモリコンテンツの漏洩またはアプリケーションプロセスのクラッシュを引き起こしたり、その他の影響を及ぼしたりする可能性があります。

- WDDX パケット逆シリアル化を処理する際に、wddx.c ファイルに型の取り違え (Type Confusion)の欠陥が存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用し、任意のコードを実行する恐れがあります。

- 非常に長い HTTP リクエストを処理する際に、fpm_log_write() 関数の fpm_log.c ファイルに、詳細不明な欠陥が存在します。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、アクセスログファイルへのアクセスを通じて、機密情報を取得する可能性があります。

- LSAPI モジュールが子プロセスのシークレットをクリアしないことにより、リクエストを処理する際に lsapilib.c ファイルに欠陥が存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、メモリコンテンツにアクセスし、機密情報の漏洩を引き起こす可能性があります。

- 複数の詳細不明なパラメーターを通して渡された入力を適切にサニタイズできないことにより、parseRequest() 関数の lsapilib.c ファイルに欠陥が存在します。リモートの攻撃者が、これを悪用することにより、サービス拒否を引き起こす可能性があります。

スキャナーはこれらの問題のテストを行っておらず、代わりにアプリケーションの自己報告されたバージョン番号にのみ依存しています。

ソリューション

PHP バージョン 7.0.2 以降にアップグレードしてください。

参考資料

http://php.net/ChangeLog-7.php#7.0.2

プラグインの詳細

深刻度: Critical

ID: 98842

タイプ: remote

ファミリー: Component Vulnerability

公開日: 2019/1/9

更新日: 2023/3/14

スキャン テンプレート: api, basic, full, pci, scan

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.0

CVSS v2

リスクファクター: High

基本値: 7.5

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P

CVSS スコアのソース: CVE-2016-1904

CVSS v3

リスクファクター: Critical

基本値: 9.1

ベクトル: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H

CVSS スコアのソース: CVE-2016-1903

脆弱性情報

CPE: cpe:2.3:a:php:php:*:*:*:*:*:*:*:*

エクスプロイトが利用可能: true

エクスプロイトの容易さ: Exploits are available

パッチ公開日: 2016/1/19

脆弱性公開日: 2016/1/19

参照情報

CVE: CVE-2016-1903, CVE-2016-1904

BID: 79916, 81296