PHP 5.6.x < 5.6.17 の複数の脆弱性

critical Web App Scanning プラグイン ID 98873

概要

PHP 5.6.x < 5.6.17 の複数の脆弱性

説明

バナーによると、リモートホストで実行している PHP のバージョンは、5.6.17 より前の 5.6.x です。したがって、以下の複数の脆弱性による影響を受けます。

背景色を処理する際に、gd_interpolation.c ファイルの gdImageRotateInterpolated() 関数に領域外読み取りエラーが存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、メモリコンテンツを漏洩させたり、アプリケーションをクラッシュしたりする可能性があります。 (CVE-2016-1903)

- 非常に長い HTTP リクエストを処理する際に、fpm_log_write() 関数の fpm_log.c ファイルに、詳細不明な欠陥が存在します。ローカルの攻撃者がこれを悪用して、アクセスログファイルへのアクセスを通じて、機密情報を取得する可能性があります。 (CVE-2016-5114)

- WDDX パケット逆シリアル化を処理する際に、php_wddx_pop_element() 関数の wddx.c ファイルに use-after-free エラーが存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、すでに解放されたメモリを逆参照することで任意のコードを実行する可能性があります。

- PHP_to_XMLRPC_worker() 関数の xmlrpc-epi-php.c ファイルに、型の取り違え (Type Confusion)の欠陥が存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、メモリコンテンツの漏洩またはアプリケーションプロセスのクラッシュを引き起こしたり、その他の影響を及ぼしたりする可能性があります。

- WDDX パケット逆シリアル化を処理する際に、wddx.c ファイルに型の取り違え (Type Confusion)の欠陥が存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用し、任意のコードを実行する恐れがあります。

- LSAPI モジュールが子プロセスのシークレットをクリアしないことにより、リクエストを処理する際に lsapilib.c ファイルに欠陥が存在します。リモートの攻撃者がこれを悪用して、メモリコンテンツにアクセスし、機密情報の漏洩を引き起こす可能性があります。

- 複数の詳細不明なパラメーターを通して渡された入力を適切にサニタイズできないことにより、parseRequest() 関数の lsapilib.c ファイルに欠陥が存在します。リモートの攻撃者が、これを悪用することにより、サービス拒否を引き起こす可能性があります。

スキャナーはこれらの問題のテストを行っておらず、代わりにアプリケーションの自己報告されたバージョン番号にのみ依存しています。

ソリューション

PHP バージョン 5.6.17 以降にアップグレードしてください。

参考資料

http://www.php.net/ChangeLog-5.php#5.6.17

プラグインの詳細

深刻度: Critical

ID: 98873

タイプ: remote

ファミリー: Component Vulnerability

公開日: 2019/1/31

更新日: 2023/3/14

スキャン テンプレート: api, basic, full, pci, scan

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.0

CVSS v2

リスクファクター: Medium

基本値: 6.4

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:N/A:P

CVSS スコアのソース: CVE-2016-1903

CVSS v3

リスクファクター: Critical

基本値: 9.1

ベクトル: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H

CVSS スコアのソース: CVE-2016-1903

脆弱性情報

CPE: cpe:2.3:a:php:php:*:*:*:*:*:*:*:*

エクスプロイトが利用可能: true

エクスプロイトの容易さ: Exploits are available

パッチ公開日: 2016/1/19

脆弱性公開日: 2016/1/19

参照情報

CVE: CVE-2016-1903, CVE-2016-5114

BID: 79916, 81808

CWE: 119, 125, 200, 416, 787, 843

OWASP: 2010-A6, 2013-A5, 2013-A9, 2017-A6, 2017-A9, 2021-A1, 2021-A6

WASC: Buffer Overflow, Information Leakage

CAPEC: 10, 100, 116, 123, 13, 14, 169, 22, 224, 24, 285, 287, 290, 291, 292, 293, 294, 295, 296, 297, 298, 299, 300, 301, 302, 303, 304, 305, 306, 307, 308, 309, 310, 312, 313, 317, 318, 319, 320, 321, 322, 323, 324, 325, 326, 327, 328, 329, 330, 42, 44, 45, 46, 47, 472, 497, 508, 540, 573, 574, 575, 576, 577, 59, 60, 616, 643, 646, 651, 79, 8, 9

DISA STIG: APSC-DV-000460, APSC-DV-002560, APSC-DV-002590, APSC-DV-002630

HIPAA: 164.306(a)(1), 164.306(a)(2)

ISO: 27001-A.12.6.1, 27001-A.14.1.1, 27001-A.14.2.5, 27001-A.14.2.7, 27001-A.14.2.9, 27001-A.15.1.2

NIST: sp800_53-CM-6b, sp800_53-SA-4(3), sp800_53-SI-15, sp800_53-SI-16

OWASP API: 2019-API7, 2023-API8

OWASP ASVS: 4.0.2-14.2.1, 4.0.2-8.3.4

PCI-DSS: 3.2-6.2, 3.2-6.3, 3.2-6.4, 3.2-6.5, 3.2-6.5.2, 3.2-6.5.8, 3.2-6.6, 3.2-6.7, 3.2-8.1, 3.2-8.4.3