Exchange のセキュリティ更新プログラム (2019 年 7 月)

high Nessus プラグイン ID 126581

概要

リモートホストにインストールされている Microsoft Exchange Server は、複数の脆弱性の影響を受けます。

説明

リモートホストにインストールされているMicrosoft Exchange Serverにはセキュリティ更新プログラムがありません。したがって、以下の複数の脆弱性による影響を受けます。

- 影響を受けるExchange Serverに対する巧妙に細工されたWebリクエストをMicrosoft Exchange Serverが適切にサニタイズしないとき、クロスサイトスクリプティング (XSS) の脆弱性があります。認証された攻撃者が、影響を受けるサーバーに特別に細工されたリクエストを送信することで、この脆弱性を悪用する可能性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、影響を受けるシステムにクロスサイトスクリプティング攻撃を仕掛け、現行のユーザーのセキュリティコンテキストでスクリプトを実行する可能性があります。攻撃者が読み取り権限を持たないコンテンツを読み取ったり、被害者の資格情報を利用し、被害者になりすましてExchangeサーバーでアクションを実行したり (アクセス許可の変更やコンテンツの削除など) 、ユーザーのブラウザに悪意のあるコンテンツを挿入したりする可能性があります。このセキュリティ更新プログラムでは、Exchange ServerがWebリクエストに対して確実に適切なサニタイズを実行するようにすることで、この脆弱性に対応します。 (CVE-2019-1137)

- Exchangeが表示名に印刷不可能な文字を含むエンティティの作成を許可したとき、情報漏えいの脆弱性があります。認証された攻撃者が無効な表示名を持つエンティティを作成することによってこの脆弱性を悪用する可能性があります。このエンティティは会話に追加されたときには表示されません。このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Exchangeでの作成時に表示名を検証し、Microsoft Outlookクライアントで無効な表示名を正しく表示することでこの問題に対応します。
(CVE-2019-1084)

- Microsoft Exchange Serverに権限昇格の脆弱性があります。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、Exchangeサーバーの他のユーザーと同じ権限を取得する可能性があります。これにより、攻撃者が他のユーザーのメールボックスにアクセスするなどの操作を実行する可能性があります。この脆弱性を悪用するには、影響を受ける環境でExchange Webサービス (EWS) を有効にして使用する必要があります。
(CVE-2019-1136)

ソリューション

Microsoftはこの問題を解決するために、以下のセキュリティ更新プログラムをリリースしています。
-KB4509410
-KB4509409
-KB4509408

参考資料

http://www.nessus.org/u?252d2640

http://www.nessus.org/u?5a7f2f98

http://www.nessus.org/u?b960286e

プラグインの詳細

深刻度: High

ID: 126581

ファイル名: smb_nt_ms19_jul_exchange.nasl

バージョン: 1.6

タイプ: local

エージェント: windows

公開日: 2019/7/9

更新日: 2022/4/4

サポートされているセンサー: Frictionless Assessment Agent, Nessus

リスク情報

VPR

リスクファクター: Medium

スコア: 6.7

CVSS v2

リスクファクター: Medium

基本値: 5.1

現状値: 3.8

ベクトル: CVSS2#AV:N/AC:H/Au:N/C:P/I:P/A:P

CVSS スコアのソース: CVE-2019-1136

CVSS v3

リスクファクター: High

基本値: 8.1

現状値: 7.1

ベクトル: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

現状ベクトル: CVSS:3.0/E:U/RL:O/RC:C

脆弱性情報

CPE: cpe:/a:microsoft:exchange_server

必要な KB アイテム: SMB/MS_Bulletin_Checks/Possible

エクスプロイトの容易さ: No known exploits are available

パッチ公開日: 2019/7/9

脆弱性公開日: 2019/7/9

参照情報

CVE: CVE-2019-1084, CVE-2019-1136, CVE-2019-1137

IAVA: 2019-A-0229-S

MSFT: MS19-4509408, MS19-4509409, MS19-4509410

MSKB: 4509408, 4509409, 4509410