Upstream サーバーからの特別に細工された http 応答により、すでに解放されたメモリが漏洩する可能性があります

Matthew Daley 氏は、nginx においてメモリ漏洩の脆弱性を発見しました。
この Web サーバーの以前のバージョンでは、upstream サーバーが特別に細工された HTTP 応答を返す場合、攻撃者が以前に解放されたメモリのコンテンツを受信することができます。これにより、機密情報が危険にさらされる可能性があります。

Upstream リリース 1.0.14 への更新は、情報漏洩につながる、形式に誤りのある HTTP 応答ヘッダーを修正します。

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを Fedora セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

リモートWebサーバーは、軽量で高パフォーマンスのWebサーバー/リバースプロキシおよび電子メール（IMAP/POP3）プロキシであるnginxを実行します。

Server応答ヘッダーによると、インストールされているnginxのバージョンは、1.0.14 より前であるか、1.1.17 より前の 1.1.x であるため、メモリ漏えいの脆弱性の影響を受けます。

HTTPヘッダー応答解析に関係する問題により、リモートの攻撃者が以前解放されていたメモリの内容を取得する可能性があります。

1.0.14 より前の nginx および 1.1.17 より前の nginx 1.1.x において、use-after-free の脆弱性により、リモートの HTTP サーバーは、クライアントリクエストと組み合わせて、細工されたバックエンド応答を通じて、プロセスメモリから機密情報を入手することができます。

リモートホストは、GLSA-201203-22 で説明されている脆弱性の影響を受けます（nginx：複数の脆弱性）

以下の複数の脆弱性が nginx で見つかりました：
 TLS プロトコルがセッション再ネゴシエーションリクエストを適切に処理しません（CVE-2009-3555）。
 ngx_http_parse.c の「ngx_http_process_request_headers()」関数により、NULL ポインターデリファレンスが発生する可能性がります（CVE-2009-3896）。
 nginx は、WebDAV COPY または MOVE メソッドのためのユーザー入力を適切にサニタイズしません（CVE-2009-3898）。
 ngx_resolver.c の「ngx_resolver_copy()」関数は境界エラーを含んでおり、ヒープベースのバッファオーバーフローを引き起こす可能性があります（CVE-2011-4315）。
 nginx は、HTTP ヘッダー応答を適切に解析せず、機密情報を漏洩させる可能性があります（CVE-2012-1180）。
 影響：

リモートの攻撃者が、nginx プロセスの権限で任意のコードを実行したり、サービス拒否状態を引き起こしたり、任意のファイルを作成または上書きしたり、機密情報を取得したりする可能性があります。
 回避策：

現時点で、既知の回避策はありません。

nginx に脆弱性が見つかり、修正されています：

特別に細工されたバックエンド応答が機密情報の漏洩を引き起こす可能性があります。（CVE-2012-1180）

この問題を修正する更新済みパッケージが適用されています。

ID	名前	製品	ファミリー	公開日	更新日	深刻度
74588	openSUSE セキュリティ更新：nginx-1.0 （openSUSE-SU-2012:0469-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2014/6/13	2021/1/19	medium
58391	Debian DSA-2434-1：nginx - 機密情報漏洩	Nessus	Debian Local Security Checks	2012/3/20	2021/1/11	medium
58688	Fedora 17：nginx-1.0.14-1.fc17（2012-3846）	Nessus	Fedora Local Security Checks	2012/4/12	2021/1/11	medium
58414	nginx < 1.0.14 / 1.1.17 のHTTPヘッダー応答メモリの漏洩	Nessus	Web Servers	2012/3/21	2022/4/11	medium
58545	Fedora 16：nginx-1.0.14-1.fc16（2012-3991）	Nessus	Fedora Local Security Checks	2012/4/2	2021/1/11	medium
69670	Amazon Linux AMI：nginx（ALAS-2012-63）	Nessus	Amazon Linux Local Security Checks	2013/9/4	2018/4/18	medium
59614	GLSA-201203-22：nginx：複数の脆弱性	Nessus	Gentoo Local Security Checks	2012/6/21	2021/1/6	medium
58522	Mandriva Linux セキュリティアドバイザリー：nginx（MDVSA-2012:043）	Nessus	Mandriva Local Security Checks	2012/3/29	2021/1/6	medium
58546	Fedora 15：nginx-1.0.14-1.fc15（2012-4006）	Nessus	Fedora Local Security Checks	2012/4/2	2021/1/11	medium

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