セキュリティ問題とバグを修正するために glibc が更新されました：

- IBM gconv モジュールの無効な入力におけるクラッシュを修正。
 （CVE-2014-6040/CVE-2012-6656、bsc#894553、bsc#894556、GLIBC BZ #17325、GLIBC BZ #14134）

- nss_dns getnetbyname の無限ループを回避。
 (CVE-2014-9402)

- フォークされた子のユーザーコントロールの stdio ロックにタッチしないでください。
 （bsc#864081、GLIBC BZ #12847）

- PI mutex の待機に戻る前に mutex のロックを解除します。（bsc#891843、GLIBC BZ #14417）

- キャッシュ情報の leaf4 の x86 cpuid 処理を実装します。（bsc#903288、GLIBC BZ #12587）

check_pf の無限ループを修正します。（bsc#909053、GLIBC BZ #12926）

glibc で複数の脆弱性が見つかり、修正されました：

IBM930 コードを iconv() で変換する時、無効なマルチバイト文字 0xffff を含む IBM930 コードが指定されると、iconv() がセグメンテーション違反になります（CVE-2012-6656）。

GNU C Library（別名 glibc）の gconv_trans.c における __gconv_translit_find 関数の off-by-one エラーにより、コンテキスト依存の攻撃者が、CHARSET 環境変数と gconv transliteration モジュールに関連するベクトルを介して、サービス拒否（クラッシュ）または任意のコードの実行を引き起こす可能性があります（CVE-2014-5119）。

IBM コードページのデコード関数におけるクラッシュが報告されました（IBM933、IBM935、IBM937、IBM939、IBM1364）（CVE-2014-6040）。

更新パッケージには、これらの問題を修正するため、パッチが適用されています。

2.16 以前の GNU C ライブラリ（別名 glibc）の中の iconvdata/ibm930.c により、IBM930 エンコードされたデータを UTF-8 に変換するとき、iconv 関数への「0xffff」のマルチバイト文字値を介して、コンテキスト依存の攻撃者がサービス拒否（領域外読み取り）を引き起こすことができます。
(CVE-2012-6656)

この glibc 更新では、重大な権限昇格の問題、さらに以下のセキュリティ問題および非セキュリティ問題を修正します：

- bnc#892073：ヒープベースのバッファオーバーフローを引き起こす off-by-one エラーが __gconv_translit_find() で見つかりました。この問題の悪用は公開されています。
 (CVE-2014-5119)

- bnc#882600：posix_spawn_file_actions_addopen でファイル名引数をコピーします。(CVE-2014-4043)

- bnc#860501：utmp ファイルで O_LARGEFILE を使用します。

- bnc#842291：glibc-2.5-dlopen-lookup-race.diff の入力ミスを修正します。

- bnc#839870：malloc の整数オーバーフローを修正します。
 (CVE-2013-4332)

- bnc#834594：長いファイル名の readdir_r を修正します。
 (CVE-2013-4237)

- bnc#824639：malloc_printerr を呼び出す前のロックをドロップします。

- bnc#801246：正規表現マッチャーのバッファオーバーランを修正します。
 (CVE-2013-0242)

- bnc#779320：strcoll のバッファオーバーフローを修正します。
 (CVE-2012-4412)

- bnc#894556/bnc#894553：IBM gconv モジュールの無効な入力におけるクラッシュを修正します。（CVE-2014-6040、CVE-2012-6656、bnc#894553、bnc#894556、BZ#17325、BZ#14134）

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを SUSE セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

この glibc 更新では、重大な権限昇格の問題、およびさらに 2 件の問題を修正します。

- bnc#892073：ヒープベースのバッファオーバーフローを引き起こす off-by-one エラーが __gconv_translit_find() で見つかりました。この問題の悪用は公開されています。
 (CVE-2014-5119)

- bnc#836746：fork 中の {, __de}allocate_stack および __reclaim_stacks の間の競合を回避します。

- bnc#844309：様々なオーバーフロー、大きな /etc/hosts または長い名前の読み込みを修正。(CVE-2013-4357)

- bnc#894553、bnc#894556：IBM gconv モジュールでの無効な入力に関する様々なクラッシュを修正。（CVE-2014-6040、 CVE-2012-6656）

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを SUSE セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

Siddhesh Poyarekar 氏は、iconv 関数を使用する際に、GNU C ライブラリが特定のマルチバイト文字を不適切に処理することを発見しました。攻撃者がこの問題を利用してアプリケーションをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす可能性があります。この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 10.04 LTSとUbuntu 12.04 LTS のみです。(CVE-2012-6656) 

Adhemerval Zanella Netto 氏は、iconv 関数を使用する際に、GNU C ライブラリが特定のマルチバイト文字を不適切に処理することを発見しました。攻撃者がこの問題を利用してアプリケーションをクラッシュさせ、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2014-6040)

Tim Waugh 氏は、wordexp 関数を処理する際に、GNU C ライブラリが WRDE_NOCMD フラグを不適切に実施することを発見しました。攻撃者がこの問題を利用して、任意のコマンドを実行する可能性があります。(CVE-2014-7817)。

注意: Tenable Network Security は、前述の説明ブロックを Ubuntu セキュリティアドバイザリからすでに直接抽出しています。Tenable では、新たな問題を持ち込まずに、できる限り自動的に整理して書式設定するようにしています。

リモートホストが GLSA-201503-04 で説明されている脆弱性の影響を受けます（GNU C ライブラリ：複数の脆弱性）

GNU C ライブラリに複数の脆弱性が発見されました。
 詳細については、以下で参照されている CVE 識別子をレビューしてください。
 影響：

ローカルの攻撃者が任意のコードを実行したり、サービス拒否状態を引き起こすことが可能な場合があります。
 回避策：

現時点で、既知の回避策はありません。

glibc が更新され、1 つのセキュリティ問題および複数のバグが修正されています。

修正されたセキュリティ問題：

- IBM gconv モジュールの無効な入力におけるクラッシュを修正（CVE-2014-6040、CVE-2012-6656）。

- ホスト解析中でのスタックオーバーフローを修正しました（CVE-2013-4357）

修正されたバグ：

- フォークされた子プロセスのユーザーコントロールの stdio ロックを操作しません（bsc#864081、GLIBC BZ #12847）

- check_pf の無限ループを修正します（bsc#909053、GLIBC BZ #12926）

- NSS モジュールの deepbinding を無効化するために、RTLD_DEEPBIND 環境変数にチェックを追加します（bsc#888860）

- check_pf の無限ループを修正します（bsc#909053、GLIBC BZ #12926）

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを SUSE セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

GNU C ライブラリの Debian のバージョンである eglibc で、いくつかの脆弱性が修正されています：

- CVE-2015-0235 Qualys は、細工された IP アドレス引数が提供された場合、gethostbyname および gethostbyname2 関数がバッファオーバーフローの対象となっていたことを発見しました。
 攻撃者がこれを利用して、影響を受ける関数を呼び出すプロセスで、任意のコードを実行する可能性があります。

元の glibc のバグは、Peter Klotz 氏により報告されました。

- CVE-2014-7817 Red Hat の Tim Waugh 氏は、wordexp 関数の WRDE_NOCMD オプションが、全ての場合においてコマンド実行を抑制しないことを発見しました。これにより、コンテキスト依存の攻撃者がシェルコマンドを実行することが可能になります。

- CVE-2012-6656 CVE-2014-6040 特定の IBM マルチバイトコードページの charset 変換コードは、領域外の配列アクセスを実行し、プロセスをクラッシュさせる可能性があります。一部のシナリオでは、これにより、リモートの攻撃者が継続的なサービス拒否を引き起こすことができます。

セキュリティ問題を修正するために、glibc が更新されました：

- IBM gconv モジュールでの無効な入力によるクラッシュが、修正されます（CVE-2014-6040、CVE-2012-6656、bsc#894553、bsc#894556、GLIBC BZ #17325、GLIBC BZ #14134）

- ホスト解析中でのスタックオーバーフローを修正しました（CVE-2013-4357）

- posix_spawn_file_actions_addopen のファイル名引数がコピーされます（CVE-2014-4043、bsc#882600、BZ #17048）

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを SUSE セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

CVE-2012-6656

ibm930 から utf への変換時の検証チェックの修正。Iconv() を用いて IBM930 コードを変換する場合、無効なマルチバイトの文字「0xffff」を含む IBM930 コードが指定されると、iconv() はセグメンテーション違反になります。

CVE-2014-6040

IBM gconv モジュールの無効な入力に関するクラッシュ。[BZ #17325] これらの変更内容は、コミット 6e230d11837f3ae7b375ea69d7905f0d18eb79e5 の BZ #14134 に対する修正に基づいています。

CVE-2014-7817

関数 wordexp() は、'$((... の形式の算術入力を処理するときに、WRDE_NOCMD フラグを適切に処理できません。「...」の部分はどのような入力でも有効です。WRDE_NOCMD でコマンド代替が禁止されていても、算術式の中のバックティックが評価されます。これにより、攻撃者が、上述の形式の構成で、危険なコマンドを通過させ、WRDE_NOCMD フラグをバイパスしようとする可能性があります。このパッチは、唯一シェルを実行できる exec_comm() 内の WRDE_NOCMD をチェックすることで不具合を修正します。WRDE_NOCMD に対するそのほか全てのチェックは、過度の確認となるので削除されています。

注：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを DLA セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

glibc が更新され、セキュリティ問題と 2 つのバグが修正されました：

修正されたセキュリティ問題：

- posix_spawn_file_actions_addopen でファイル名引数をコピーします（CVE-2014-4043）

修正されたバグ：

- フォークされた子プロセスのユーザーコントロールの stdio ロックを操作しません（bsc#864081、GLIBC BZ #12847）

- check_pf の無限ループを修正します（bsc#909053、GLIBC BZ #12926）

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを SUSE セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

ID	名前	製品	ファミリー	公開日	更新日	深刻度
81295	SuSE 11.3 セキュリティ更新：glibc（SAT パッチ番号 10259）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/2/11	2021/1/6	high
77654	Mandriva Linux セキュリティアドバイザリ： glibc （MDVSA-2014:175）	Nessus	Mandriva Local Security Checks	2014/9/12	2021/1/6	high
82513	F5 Networks BIG-IP：GNU C ライブラリ（glibc）脆弱性（SOL16342）	Nessus	F5 Networks Local Security Checks	2015/4/2	2021/3/10	medium
83638	SUSE SLES10 セキュリティ更新：glibc （SUSE-SU-2014:1128-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/5/20	2021/1/19	high
83639	SUSE SLES11 セキュリティ更新：glibc （SUSE-SU-2014:1129-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/5/20	2021/1/19	high
79718	Ubuntu 14.04 LTS : GNU C ライブラリの脆弱性 (USN-2432-1)	Nessus	Ubuntu Local Security Checks	2014/12/4	2023/10/20	high
81689	GLSA-201503-04：GNU C ライブラリ：複数の脆弱性（GHOST）	Nessus	Gentoo Local Security Checks	2015/3/9	2021/1/11	high
83673	SUSE SLES11 セキュリティ更新：glibc （SUSE-SU-2015:0164-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/5/20	2021/1/19	high
81029	Debian DSA-3142-1：eglibc - セキュリティ更新	Nessus	Debian Local Security Checks	2015/1/28	2021/1/11	high
83675	SUSE SLES10 セキュリティ更新：glibc （SUSE-SU-2015:0170-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/5/20	2021/1/6	high
82242	Debian DLA-97-1：eglibc セキュリティ更新	Nessus	Debian Local Security Checks	2015/3/26	2021/1/11	medium
83674	SUSE SLES11 セキュリティ更新：glibc （SUSE-SU-2015:0167-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/5/20	2021/1/19	high

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