CVE-2015-2695

部分的に確立された SPNEGO コンテキスト上で gss_inquire_context() を呼び出すアプリケーションが、GSS API ライブラリに誤った型を使用するポインターから読み取らせ、プロセスのクラッシュを引き起こす可能性があることが判明しました。

CVE-2015-2697

build_principal_va() 関数が入力文字列を不適切に処理することが判明しました。認証された攻撃者が、この欠陥を利用して、null バイトから始まる大きなサイズのレルムフィールドを伴う TGS リクエストを使用して、KDC をクラッシュする可能性があります。

旧安定版（oldstable）ディストリビューション（squeeze）では、これらの問題はバージョン 1.8.3+dfsg-4squeeze10 で修正されました。

krb5 パッケージをアップグレードすることを推奨します。

注：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを DLA セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

3 つのセキュリティの問題を修正するために krb5 が更新されました。

これらのセキュリティの問題が修正されました：

- CVE-2015-2695：部分的に確立された SPNEGO コンテキストで gss_inquire_context() を呼び出すアプリケーションにより、 GSS-API ライブラリが誤ったタイプを使用するポインターから読み込みを行っていた可能性があります。これにより通常では、プロセスのクラッシュが発生します。（bsc#952188）。

- CVE-2015-2696：部分的に確立された IAKERB コンテキストで gss_inquire_context() を呼び出すアプリケーションにより、 GSS-API ライブラリが誤ったタイプを使用するポインターから読み込みを行っていた可能性があります。これにより通常では、プロセスのクラッシュが発生します。（bsc#952189）。

- CVE-2015-2697：build_principal_va における文字列の不適当な処理が、DoS につながる可能性があります（bsc#952190）。

Kerberos kpasswd サービスが特定の UDP パケットを不適切に処理していたことが判明しました。リモートの攻撃者はこの問題を利用して、サービス拒否が発生するリソース消費を発生させる可能性があります。
この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 12.04 LTSのみです。(CVE-2002-2443) 

Kerberos が特定のデータファイルの NULL バイトを不適切に処理していたことが判明しました。リモートの攻撃者がこの問題を悪用し、サービス拒否を引き起こす可能性があります。この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 12.04 LTSとUbuntu 14.04 LTS のみです。(CVE-2014-5355) 

Kerberos kdcpreauth モジュールが不適切に特定のクライアントのリクエストを追跡していたことが判明しました。リモートの攻撃者がこの問題を利用して、意図された事前認証要件をバイパスする可能性があります。この問題の影響を受けるのは、Ubuntu 14.04 LTSとUbuntu 15.04のみです。(CVE-2015-2694)

Kerberos が特定の SPNEGO パケットを不適切に処理していたことが判明しました。リモートの攻撃者がこの問題を悪用し、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2015-2695)

Kerberos が特定の IAKERB パケットを不適切に処理していたことが判明しました。リモートの攻撃者がこの問題を悪用し、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2015-2696、CVE-2015-2698)

Kerberos が特定の TGS 要求を不適切に処理していたことが判明しました。リモートの攻撃者がこの問題を悪用し、サービス拒否を引き起こす可能性があります。(CVE-2015-2697)。

注意: Tenable Network Security は、前述の説明ブロックを Ubuntu セキュリティアドバイザリからすでに直接抽出しています。Tenable では、新たな問題を持ち込まずに、できる限り自動的に整理して書式設定するようにしています。

3 つのセキュリティの問題を修正するために krb5 が更新されました。

これらのセキュリティの問題が修正されました：

- CVE-2015-2695：部分的に確立された SPNEGO コンテキストで gss_inquire_context() を呼び出すアプリケーションにより、 GSS-API ライブラリが誤ったタイプを使用するポインターから読み込みを行っていた可能性があります。これにより通常では、プロセスのクラッシュが発生します。（bsc#952188）。

- CVE-2015-2696：部分的に確立された IAKERB コンテキストで gss_inquire_context() を呼び出すアプリケーションにより、 GSS-API ライブラリが誤ったタイプを使用するポインターから読み込みを行っていた可能性があります。これにより通常では、プロセスのクラッシュが発生します。（bsc#952189）。

- CVE-2015-2697：build_principal_va における文字列の不適当な処理が、DoS につながる可能性があります（bsc#952190）。

注意：Tenable Network Security は、前述の記述ブロックを SUSE セキュリティアドバイザリから直接抽出しています。Tenable では、できる限り新たな問題を持ち込まないように、自動的に整理して書式設定するようにしています。

Kerberos の MIT 実装の krb5 で、いくつかの脆弱性が発見されました。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクトは次の問題を特定しています：

- CVE-2015-2695 部分的に確立された SPNEGO コンテキストに対して gss_inquire_context() を呼び出すアプリケーションが、GSS API ライブラリに誤ったタイプ使用のポインターから読み取らせ、プロセスのクラッシュを引き起こすおそれがあることがわかりました。

- CVE-2015-2696 部分的に確立された IAKERB コンテキスト上で gss_inquire_context() を呼び出すアプリケーションが、GSS API ライブラリに誤った型を使用しているポインターから読み取らせ、プロセスのクラッシュを引き起こす可能性があることが判明しました。

- CVE-2015-2697 build_principal_va() 関数が入力文字列を不適切に処理することが判明しました。認証された攻撃者が、この欠陥を利用して、null バイトから始まる大きなサイズのレルムフィールドを伴う TGS リクエストを使用して、KDC をクラッシュする可能性があります。

リモートホストは、GLSA-201611-14（MIT Kerberos 5：複数の脆弱性）に記載されている脆弱性に影響されています。MIT Kerberos 5で複数の脆弱性が見つかりました。詳細については、記載されているCVE識別番号を参照してください。影響：リモートの攻撃者が、サービス拒否状態を引き起こす可能性があります。回避策：現時点では、既知の回避策はありません。

ID	名前	製品	ファミリー	公開日	更新日	深刻度
86793	Debian DLA-340-1：krb5 のセキュリティ更新	Nessus	Debian Local Security Checks	2015/11/9	2021/1/11	high
86963	openSUSE セキュリティ更新：krb5（openSUSE-2015-740）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/11/20	2021/1/19	high
86800	openSUSE セキュリティ更新：krb5（openSUSE-2015-709）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/11/9	2021/1/19	high
86872	Ubuntu 14.04 LTS : Kerberos の脆弱性 (USN-2810-1)	Nessus	Ubuntu Local Security Checks	2015/11/13	2023/10/20	high
86754	SUSE SLED12 / SLES12 セキュリティ更新： krb5 （SUSE-SU-2015:1897-1）	Nessus	SuSE Local Security Checks	2015/11/5	2021/1/6	high
86795	Debian DSA-3395-1：krb5 - セキュリティ更新	Nessus	Debian Local Security Checks	2015/11/9	2021/1/11	high
95021	GLSA-201611-14：MIT Kerberos 5：複数の脆弱性	Nessus	Gentoo Local Security Checks	2016/11/21	2021/1/11	high

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