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ブログ通知を受信するCVE-2019-17026: Mozilla Firefox のゼロデイ脆弱性、標的型攻撃で悪用される
Mozilla、標的型攻撃で悪用されている Firefox の脆弱性に対処するパッチをリリース
背景
1月8日、Mozilla Foundation は、標的型攻撃で悪用された Mozilla Firefox における「緊急」のゼロデイ脆弱性に対処するためのセキュリティアドバイザリをリリースしました。
分析
CVE-2019-17026は、Mozilla の JavaScript エンジンである SpiderMonkey の JavaScript Just-In-Time (JIT) コンパイラである IonMonkey の型混乱の脆弱性で、Mozilla のアドバイザリによると、この脆弱性は、特に StoreElementHole と FallibleStoreElement の「配列要素を設定するためのエイリアス情報が正しくない」ため、JIT コンパイラに存在します。
この脆弱性は、Qihoo 360 ATA の研究者により Mozilla に報告されました。Mozilla はアドバイザリで、「この脆弱性を突いた標的型攻撃を確認している」と述べ、ゼロデイ脆弱性の存在を認めています。このブログ記事が公開された時点では、悪用に関する詳細情報は公表されていません。
このアドバイザリは、1月7日にリリースされたばかりの Firefox 72 および Firefox Extended Support Release (ESR) 68.4に存在する脆弱性に対処します。
- Firefox 72: Mozilla Foundationセキュリティアドバイザリ 2020-01
- Firefox ESR 68.4: Mozilla Foundationセキュリティアドバイザリ 2020-02
昨年、Mozilla は標的型攻撃のサンドボックスエスケープの脆弱性である CVE-2019-11708と組み合わせて悪用された CVE-2019-11707にパッチを当てています。
概念実証
現時点では、この脆弱性の概念実証は公開されていません。
ソリューション
CVE-2019-17026 に対処するために Mozilla は Firefox 72.0.1、および、Firefox ESR 68.4.1. をリリースしました。Because this vulnerability has been exploited in targeted attacks, Firefox users are advised to upgrade as soon as possible.
影響を受けているシステムの特定
この脆弱性を識別するための Tenable のプラグインのリストは、リリースされた時点で こちら に表示されます。
詳細情報
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