コンテナセキュリティ
2026/1/26 更新
ワークロード保護のためのクラウドネイティブガイド
コンテナは高速で柔軟性があり、脆弱であります。 したがって、設定の弱点を検出し、ランタイム保護を実施し、クラウドネイティブワークロード全体のサイバーエクスポージャーを削減するためには、コンテナセキュリティが必要になります。 このガイドでは、Kubernetes のリスク、ランタイムの実行、CWPP について解説し、CNAPP プラットフォームがコンテナをクラウド環境全体で保護する方法について説明します。
コンテナセキュリティとは?
コンテナセキュリティは、開発、デプロイメント、ランタイムにわたってコンテナ化されたワークロードを保護します。 コンテナの脆弱性診断、アクセス制御、ランタイム脅威検出、クラウドインフラの可視化を組み合わせ、Kubernetesやその他のコンテナ環境におけるリスクを低減します。
最新のコンテナセキュリティは、CI/CDパイプラインやクラウドネイティブツールと統合されており、 Dockerfile や Helm チャートからリスクのある構成を特定し、ワークロードの予期せぬ動作を監視し、それらの問題をアイデンティティやネットワークエクスポージャーに結び付けます。
目的は、サイバーリスクが生産環境に及ぶのを未然に防ぐことです。
クラウドのコンテナセキュリティが重要な理由
コンテナはクラウドネイティブアーキテクチャの中核です。 その数は急速に増え、自動的にデプロイされ、しばしば共有イメージから実行されます。
しかし、セキュリティ制御が設定されていなければ、設定ミスや秘密の露出、ランタイムの脆弱性を引き起こす可能性があります。
CWPP ソリューションは、従来のスキャナーでは対応しきれなかった、迅速なスピンアップや一時的な環境で動作するクラウドネイティブなワークロードで不可欠なツールです。
例えば、クラウドセキュリティリスクレポート 2025 の分析結果などの Tenable 最近の調査によれば、継続的なランタイムの可視化を必要とする設定ミスや脆弱性が頻繁に発生するコンテナ化環境を含む、複雑なクラウドワークロードのセキュリティを確保するという継続的な課題が浮き彫りになっています。
これは、動的なコンテナ環境のセキュリティという持続的な課題と、ランタイムの継続的な可視化が欠かせないという重要な点を裏付けています。
攻撃者は次のような弱いリンクを探しています。
- コンテナ内の露出したポートや管理コンソール
- root 権限で動作するコンテナ
- コンテナイメージにハードコードされた秘密
- 公的レジストリからダウンロードされた安全でないベースイメージ
以上のようなコンテナが権限が過剰に付与されているアイデンティティや機密データに接続すると、影響力の大きい攻撃経路になる可能性があります。
クラウドネイティブ環境におけるコンテナのリスク
コンテナは孤立して稼働しているのではなく、共有インフラ上で実行され、APIを介して通信し、データやアイデンティティと相互作用するので、それは、個々の欠点を超えた複合的なリスクを生みます。
一般的なリスクには以下があります。
- 脆弱性や古いイメージでデプロイされたコンテナ
- クラスタ管理者アクセスを許可する Kubernetes ロールバインディングの設定ミス
- シークレットや環境変数を公開するサイドカーコンテナ
- 特権コンテナのサンドボックス境界からの脱出
- イングレスまたはロードバランサーの設定ミスにより、インターネットに露出しているワークロード
動的なクラウド環境では、こうしたリスクは急速に拡大するので、 コンテナのセキュリティが構築時、デプロイ時、ランタイムを網羅する必要があるのです。
コンテナセキュリティの仕組み
コンテナセキュリティには、ライフサイクル全体を通じてコンテナを監視するツールとプロセスが含まれています。
主なコンポーネントには以下があります。
- イメージスキャン コンテナイメージをデプロイする前に、脆弱性、露呈した秘密、コンプライアンス違反をチェック
- CI/CD 統合 GitHub Actions や GitLab CI、Jenkins などのツールを使ってパイプラインにポリシーを適用してセキュリティルールに違反するビルドをブロック
- ランタイムコンテナ保護予期しないファイルアクセス、リバースシェル、実行中の権限昇格などの異常を検出
- アイデンティティ リンケージ コンテナをサービスアカウント、ロール、権限にマッピングし、最悪なリスクの組み合わせや過剰な権限を検出
- エクスポージャー管理 インターネットや機密資産からのコンテナ接続を表示
Tenable のようなプラットフォームは、これらの機能を CNAPP や CWPP に統合し、コンテナ、アイデンティティ、クラウドサービス全体の文脈を提供します。
コンテナセキュリティとワークロードセキュリティの違い
コンテナセキュリティは、コンテナ化されたユニット、すなわち、そのイメージ、ランタイムの動作、オーケストレータの構成に焦点を当てます。
対照的に、クラウドワークロード保護プラットフォーム(CWPP)は、コンテナ、仮想マシン、サーバーレス機能など、すべてのワークロードを保護します。
その違いをまとめると次のようになります。
- コンテナセキュリティのツールは、Docker/Kubernetes の可視化に特化している
- CWPPは、複数のワークロードタイプにわたってより広範な保護を提供する
- CNAPP はCWPP をCSPM、CIEM、DSPM と統合し、コンテナのリスクがどのようにアイデンティティや データエクスポージャーに関連するかを示す
つまり、コンテナのセキュリティはワークロード保護の重大な要素ではあるものの、 より広範な文脈に位置付けなければ、複数のサービスにまたがる攻撃経路を見逃してしまう可能性があるのです。
Kubernetes セキュリティのベストプラクティス
Kubernetes は、そのアーキテクチャゆえにクラウド新たなセキュリティリスクをもたらします。 各クラスタにはノード、ポッド、サービスアカウント、ネットワークポリシーがあり、これらを保護する必要があります。
ベストプラクティスには以下が含まれます。
- コンテナを root や特権アクセスで実行しない
- ロールベースのアクセス制御 (RBAC) を使用して、アクセス許可の範囲を厳密に設定する
- ネットワークポリシーでコンテナ化されたワークロードをネームスペースで分離する
- Helm のチャートとマニフェストをスキャンして、危険な設定を確認する
- API サーバーのログと監査イベントを監視して異常なアクセスがないか確認する
クラスタ構成を継続的に評価し、リスクをランタイムワークロードにマッピングする Kubernetes セキュリティポスチャ―管理(KSPM)ツールを導入することが適切です。
CWPP または CNAPP の選択
コンテナセキュリティを拡張するには、開発者のワークフローとクラウドのランタイム環境の両方にセキュリティを統合するプラットフォームを探してください。 CWPP と CNAPP の価値はそこにあります。
望ましい主な機能:
- イメージスキャンとポリシー施行のための CI/CD パイプライン統合
- ワークロードのアイデンティティに関連するランタイムの異常検出
- コンテナの欠陥とインターネットアクセスや機密データを結びつけるサイバーエクスポージャーグラフ
- Kubernetesとクラウドインフラのポリシーのコード化のサポート
Tenable CNAPP には、CWPP、CIEM、CSPM、DSPM が 1 つの統合プラットフォームに含まれており、使用環境の状況に合わせてコンテナを保護できるようにします。
コンテナセキュリティに関する FAQ
最も一般的なコンテナのセキュリティリスクとは?
コンテナの最大のセキュリティリスクには、脆弱なベースイメージ、露呈した秘密、特権コンテナ、Kubernetes RBAC やネットワークポリシーの設定ミスなどがあります。
Kubernetesでコンテナのセキュリティを確保するには?
RBAC を使用してパーミッションのスコープを設定し、ネームスペースとポリシーでワークロードを分離し、デプロイ前にイメージをスキャンして、デプロイメントのアクティビティを監視します。 KSPM ツールは、長期にわたって態勢を維持するのに役立ちます。
コンテナセキュリティと CWPP の違いは?
コンテナセキュリティはコンテナだけに絞ったソリューションです。CWPPは、ランタイム保護、アイデンティティ統合、アイデンティティリスクのスコア付けのためのコンテナ、仮想マシン、その他のワークロードをカバーします。
コンテナのセキュリティに適したツールは?
一般的なツールには、イメージスキャナー、Kubernetes アドミッションコントローラー、ランタイムモニタリングエージェント、CI/CD ポリシーエンジンなどがあります。CNAPP プラットフォームは、これらを 1 つのソリューションに統合したものです。
なぜランタイム・プロテクションが重要なのか?
コンテナは、本番環境では予想と異なる挙動を示すことがあります。 ランタイムプロテクションは、リバースシェルやデプロイメント後の予期せぬ権限の使用などの脅威を検出します。
コンテナセキュリティにおいて CIEM が果たす役割とは?
CIEM ツールはコンテナワークロードをアイデンティティにマッピングします。 これは、リスクの低いコンテナが、高いパーミッションのサービスアカウントを経由して機密データに接続する際の検出に役立ちます。
Tenable がコンテナセキュリティをどのように支援できるかについては、 コンテナセキュリティソリューションをご覧ください。
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- Tenable Cloud Security