エクスポージャー管理のための統合アプローチ: Tenable One コネクタとカスタマイズ可能なリスクダッシュボードのご紹介
効果的なサイバーエクスポージャー管理を実現する鍵は、「統合された可視性」と「文脈の把握」にあります。Tenable One の新しいコネクタと統合ダッシュボードを活用することで、アタックサーフェスを包括的に把握し、意思決定の迅速化を図り、潜在的なリスクの発見、深刻なエクスポージャーの優先順位付け、そして確信を持った対応が可能になります。
2022 年、私たちはサイバーセキュリティの在り方をどのように進化させるべきかというビジョンを提示しました。それまでの手法は、IT、クラウド、アプリケーション、OT (運用技術) といった領域ごとに分断されたツールとチームで構成されており、サイロ化されたセキュリティ対策に依存していました。しかし、攻撃者はサイロ化された環境で活動しているわけではありません。そうした「隙間」を突いて侵入や権限昇格を行うケースが後を絶ちませんでした。私たちの目標は、すべてのアタックサーフェスを保護することでした。そして、リスクの深刻度を文脈に基づいて適切に判断し、関係者と効率的に連携することで、迅速な対処を可能にすることでした。こうした新たな取り組みを私たちは「サイバーエクスポージャー管理」と呼び、その第一歩として業界初のプラットフォームの一つである Tenable One をリリースしました。
以来、私たちはこのビジョンを実現するために懸命に取り組んでいます。これまで、可視性、洞察、アクションを統合してサイバーリスクを軽減するための数多くの機能強化をリリースしてきました。そしてこのたび、新たなマイルストーンとして、Tenable のデータだけでなく、他のセキュリティツールからのデータも Tenable One に統合できるようになりました。これにより、資産とエクスポージャーの全体像を一つのビューで把握し、リスクを総合的に評価できるようになります。セキュリティスタックのデータ統合は、もはや「あると便利」な機能ではありません。組織全体のリスクを文脈ごとに正確に理解するために、不可欠な要素なのです。
可視性の限界を超える: Tenable One コネクタ (新機能)
Tenable は、サイバーエクスポージャー管理における新たな章を切り開いています。可視性の断片化によってチームの動きを制限されることのない未来です。新しくリリースされた Tenable One コネクタを使えば、脆弱性管理、クラウドセキュリティ、エンドポイントセキュリティ、OT/IoT セキュリティ、アプリケーションセキュリティ、CMDB など、セキュリティエコシステム全体のデータを、Tenable 独自の分析結果とともに簡単に統合できます。
これは単に「データを集める」だけの話ではありません。アタックサーフェス全体を、文脈に基づいて統合的に把握するという、本質的な価値の実現なのです。

Tenable One コネクタを活用すると、以下のことが可能になります。
- リスクを一元管理 — ツールの乱立や業務のサイロ化を排除し、単一かつ統合されたプラットフォームで管理できます。
- リスクの「有害な組み合わせ」を検出 — パッチ未適用の脆弱性、設定ミス、過剰な権限などが組み合わさって深刻なエクスポージャーを生むポイントを特定できます。
- 深刻なエクスポージャーを優先的に対処— ドメインをまたいだ優先順位付けにより、最もインパクトの大きいリスクに集中できます。すべての問題に手を出す必要はありません。
- ROI を最大化 — プロセスの効率化、コスト削減、そして既存セキュリティ投資の価値最大化を実現します。ツール同士が連携することで、よりよい成果を生み出せます。
これらのサードパーティインサイトは、次により Tenable One プラットフォーム全体を強化します。
アタックサーフェス全体にわたる、資産とリスクの単一かつ統合されたインベントリ
出典:Tenable、2025 年 5 月 複数ドメインにまたがるスマートな優先順位付けを支える、より豊かな文脈情報を提供する Exposure Signal
出典:Tenable、2025 年 5 月 あらゆるリスクデータを統合し、全体像を明確に示す Exposure Card の統合ビュー
出典:Tenable、2025 年 5 月
リスクを俯瞰する: Tenable One の統合ダッシュボード (新機能)
それだけでは終わりません。サイバーエクスポージャー管理を完成させるには、もう一つの要素が欠かせません。チームがリスクをどのように分析し、報告するかという点です。これまでは、複数のツールを行き来し、レポートをエクスポートし、断片的なデータを使ってダッシュボードを自作するしかありませんでした。
しかし、もうその必要はありません。
Tenable One の統合ダッシュボードを使えば、セキュリティチームはアタックサーフェス全体を、一つの画面で俯瞰できます。
Tenable One ダッシュボードの主な特長は次のとおりです。
- プリセットダッシュボードの活用 — よくあるセキュリティユースケースに即した、実践的なインサイトが得られるベストプラクティスダッシュボードにすぐアクセスできます。
- カスタムダッシュボードの作成 — 40 種類以上のカスタマイズ可能なウィジェットを組み合わせ、用途や対象に合わせた独自ダッシュボードを構築できます。
- 独自ウィジェットの設計 — 自社のセキュリティニーズに最も関連する指標やデータを強調する、オリジナルウィジェットの開発も可能です。
- 柔軟なフィルターで深掘り分析 — データの切り分けや各種チャート形式を駆使し、傾向を正確に把握します。高度な分析に対応します。
- 共有とコラボレーション — ダッシュボードはチーム間で共有も非公開も可能です。複数形式でのエクスポートに対応し、情報共有もスムーズです。


経営層 (CISO) 向けのレポート作成から、インシデントの根本原因分析まで、Tenable One のダッシュボードはリスク管理に「明確さ」と「集中力」をもたらします。
Tenable One のコネクタとダッシュボードを今すぐ体験しましょう。ガイド付きデモをご覧になり、これらの新しい機能が Tenable One でどのように実現されるかをご確認ください。
- Exposure Management
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