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CVE-2020-8467、CVE-2020-8468: Trend Micro Apex One および OfficeScan の脆弱性の悪用が確認される



Trend Micro Apex One および OfficeScan の複数の脆弱性を悪用する試みが確認される

背景

3月16日、Trend Micro は、エンドポイントセキュリティソリューション Apex One および OfficeScan における5件の脆弱性に対処するセキュリティ情報を公開しました。これには悪用が確認されている2件の脆弱性が含まれています。これらの脆弱性は、Trend Micro Research により発見されました。

分析

複数の脆弱性の悪用が確認される

CVE-2020-8467は、Apex One および OfficeScan における移行ツールのコンポーネントの脆弱性で、この脆弱性を悪用すると、認証された攻撃者は、リモートから影響を受ける Apex One および OfficeScan で任意のコードを実行する可能性があります。

CVE-2020-8468は、コンテンツ検証エスケープに不備があるために発生する Apex One および OfficeScan エージェントにおける脆弱性で、認証された攻撃者はこの脆弱性を悪用して「特定のエージェントクライアントコンポーネントを操作する」可能性があります。

Trend Micro は、これらの脆弱性を悪用する「1件以上の積極的な試み」を確認していると述べています。これらの悪用の試みに関する詳細はまだ公開されていません。

パッチが適用されたその他の深刻度が「緊急」の脆弱性

これら2件の脆弱性に加えて、Trend Micro は認証を必要としない3件の「緊急」の脆弱性を修正しました。

CVE-2020-8470は、 Apex One および OfficeScan の管理サーバーに DLLファイルの読み込みに関する脆弱性が存在するために発生します。この脆弱性を悪用すると、攻撃者に SYSTEM レベルの権限が付与され、サーバー上のファイルが削除される可能性があります。

CVE-2020-8598は、Apex One および OfficeScan サーバーに DLLファイルの読み込みに関する脆弱性が存在するために発生するのもう1件の脆弱性です。リモートの認証されていない攻撃者はこの脆弱性を悪用し、SYSTEM レベルの権限で任意のコードを実行する可能性があります。

CVE-2020-8599は、Apex One および OfficeScan サーバーに脆弱な実行可能ファイルが存在するため発生する脆弱性です。この脆弱性を悪用すると、攻撃者は ROOT ログインをバイパスし、システム上の「任意のパスに任意のデータを書き込む」ことができます。

Trend Micro は、これら3件の脆弱性に最大のCVSSスコア10を割り当てましたが、これらは脆弱性を悪用する試みは確認されていないと述べています。

OfficeScan、攻撃者に狙われる

Trend Micro 製品が攻撃の標的になるのは、これが初めてではありません。2019年10月、Trend Micro は、OfficeScan のディレクトリトラバーサルの脆弱性である CVE-2019-18187のセキュリティ情報を公開しました。このセキュリティ情報では、この脆弱性を悪用する活発な攻撃が確認されていることが報告されています。

攻撃者は、引き続きこれらの脆弱性やこれらの製品の他の公開されていない脆弱性を探し出し、悪用する可能性があるので注意する必要があります。

概念実証

このブログ記事が公開された時点では、これらのパッチ適用済みの脆弱性に対する概念実証コードは公開されていません。

ソリューション

Trend Micro は、Apex One および OfficeScan の修正プログラムをリリースしています。次の表には、影響を受けるバージョンと関連するパッチ適用済みバージョンのリストが示されています。

製品 影響を受けるバージョン パッチ適用済みバージョン プラットフォーム
Apex One 2019 CP 2117 Windows
OfficeScan XG SP1 XG SP1 CP 5474 Windows
OfficeScan XG (non-SP) XG CP 1988 Windows

Apex One および OfficeScan の脆弱なバージョンを実行しているユーザーは、早急にこれらのパッチを適用する必要があります。

影響を受けているシステムの特定

この脆弱性を識別するための Tenable のプラグインのリストは、リリースされた時点でこちらに表示されます。

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