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EximバッファーオーバーフローRCE脆弱性(CVE-2018-6789)– 知っておくべきこと



2月10日、UNIXベースのEメールサーバー Eximアップデート をリリースしました。これは、認証されていない攻撃者がリモートから任意のコードを実行するために悪用できるヒープバッファーオーバーフローの脆弱性に対応するものです。この欠陥( CVE-2018-6789)は、Eximの最新リリース(4.90.1)より前のすべてのバージョンに存在すると指摘されているため、潜在的なアタックサーフェスは広範囲に及びます。クイック検索Shodanで行うと、600万件を超える結果が表示されます。

脆弱性の詳細

この脆弱性を最初に発見したのは DEVCOREで、その詳細は3月6日にブログで公表されました。この脆弱性は、base64d()関数のb64decodeバッファーの長さに存在する欠陥によるものです。off-by-oneの計算ミスのため、無効なbase64文字列を解析するときヒープメモリが上書きされ、 重要なデータが上書きされる恐れがあります。

base64デコードは広く使われている関数であり、バイトをユーザーが制御できるため、不正利用が容易で、リモートコードの実行に利用される恐れがあります。

影響を受けているシステムの特定

この重大な欠陥の影響を受けるシステムを検出するため、 Tenableは、Tenable.io Vulnerability Management、SecurityCenter、およびNessus Proを対象にNessus®プラグインをリリースしました。さらに、Nessus Network Monitorによるパッシブ検出をリリースしました。これをTenable.io Vulnerability Managementで利用すると、ネットワーク上でパッシブに脆弱性を検出できます。Tenable.io Container Securityもアップデートし、Dockerコンテナイメージ内のExim off-by-one RCE脆弱性を検出できるようになりました。次の表にTenableのカバー範囲をまとめました。

プラグインID

説明/対策

107149

Exim 4.90.1以前、バッファーオーバーフローRCE脆弱性

700223 (Nessus ネットワークモニター)

Exim 4.90.1以前、リモートコード実行

106722

Debian DLA-1274-1 : exim4 セキュリティ更新プログラム

106728

Debian DSA-4110-1 : exim4 - セキュリティ更新プログラム

107007

Fedora 26 : exim (2018-25a7ba3cb6)

107009

Fedora 27 : exim (2018-5aec14e125)

106733

FreeBSD : exim -- バッファーオーバーフロー脆弱性、リモートコード実行 (316b3c3e-0e98-11e8-8d41-97657151f8c2)

106888

openSUSE セキュリティ更新プログラム : exim (openSUSE-2018-170)

106791

Ubuntu 14.04 LTS / 16.04 LTS / 17.10 : exim4 脆弱性 (USN-3565-1)

107178

GLSA-201803-01:Exim:複数の脆弱性

どうするべきか?

Exim 4.90.1より前のバージョンを実行している場合は、必ず最新リリースにアップデートしてください。Eximの告知によると、Exim 4.90.1より前のバージョンは現在廃止され、3.xリリースも廃止されたため、使用しないようにとのことです。

詳細情報





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