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国防総省における OT:安全かつ効率的な電力網の確保に対する取り組み

夕暮れの工業施設

脅威環境が進化する中、DoD はミッションクリティカルな業務における停電の発生を防ぐ必要性に迫られています。

司令センターの照明から先端兵器システムへの燃料供給まで、米国国防総省 (DoD) の国防任務には無停電の電源が不可欠です。 その重要インフラの中核となるのがオペレーショナルテクノロジー (OT) です。OT は裏側で機能し、国防総省の複雑な電力網内の電力の流れを管理しています。

OT には、物理的なプロセスや電力網などの設備の監視と制御を行う一連のハードウェアとソフトウェアが含まれます。 国防総省の環境では、OT が一貫したエネルギーの流れに責任を負う役目を果たし、 SCADA やエネルギー管理制御システム (EMCS) などのシステムを活用しています。 こういったシステムは、継続的な電力供給の維持に役立ち、国防総省の作戦即応性と全体的な任務遂行能力を上げるのに不可欠です。

ただし、電力網はサイバー攻撃に対してますます脆弱になっています。 これは、送電網が相互に接続されていること、また配電系統内のビジネスネットワークに対するリモートアクセスや接続への依存度が高まっていることが一因です。こういった脆弱性により、送電網はサイバー脅威による運用中断の危険にさらされています。 

差し迫った課題が浮き彫りに

表面下には、さらに隠れた脆弱性があります。レガシーシステム上に構築された基盤は最新のサイバーセキュリティ機能を備えていないものが多く、サイバー攻撃の標的となります。攻撃は悲惨な結果をもたらし、業務だけでなく国家安全保障そのものも危険にさらす可能性があります。

この課題は、国防総省が商用電力網に依存していることで深刻さを増しています。 国防総省は米国政府機関として最大のエネルギー消費者であり、軍事施設を取り囲む地域の電力網に依存しています。 米国だけではなく世界中に何百万キロにわたる電線が張り巡らされているため、その相互接続されたネットワークのために、1 つの脆弱性が広範囲に影響を及ぼし、最も安全な施設にさえ影響を与えるケースがあります。 さらに現実問題として、問題を迅速に解決するため即座に対応できる技術者が不足しています。 停電時には、それが大規模電力システム (BES) を構成する設備の物理的な損傷によるものであれ、天候関連のインシデントによるものであれ OT が重要になります。 

OT システムを使用することで送電線を切り替えて電力を復旧させ、停電が長引くのを防ぐことができます。 OT システムの使用の有無は、数時間の停電か、数日から数週間続く停電かの違いになりかねません。 電力網は単なる電線のネットワークにとどまらず、戦略的資産でもあります。そして動的で進化する脅威からの堅牢な保護を必要とします。 

セキュリティとレジリエンスのバランス

レガシーシステムが脆弱であることに加え、国防総省は複雑な規制に取り囲まれて業務を運営しています。 国防総省のエネルギー政策では「エネルギー安全保障とレジリエンス」を義務付けている一方、「2023 Operational Energy Strategy (2023 年軍事行動時のエネルギー戦略)」では重大な脆弱性の存在とモダナイズの必要性を取り上げています。 

このような指令と実際の任務とのバランスを取るには、送電網のセキュリティと業務継続性の両方を優先させる戦略的アプローチが必要です。 このアプローチには、潜在的なサイバー攻撃や物理的脅威に対する送電網の強化だけでなく、混乱から素早く復旧するためのエネルギーシステムのレジリエンス向上も含まれます。 

安全な電力制御のためのイノベーション導入

国防総省は自組織の課題を認識しており、エネルギー省による Operational Technology (OT) Defender Fellowship のような取り組みを開始し、OT 固有の課題に対応できる新世代のサイバーセキュリティ専門家を養成しています。 また、スマートグリッド技術やモノのインターネット (IoT) デバイスなどの進歩は、有望な解決策を提供します。 こういった次世代システムには、堅牢な暗号化と機能が拡充された監視機能が備わり、国防総省の送電網セキュリティ態勢を大幅に強化しています。

国防総省の方針では、エネルギー消費量の削減、エネルギーレジリエンスの強化、省エネ対策の実施の重要性も強調されています。 国防総省では、エネルギー源を多様化し、代替燃料の使用や高性能な建物の建築など、代替エネルギー構想を取り入れることで、エネルギー効率と安全性の向上を図っています。 ただし、多様化と IoT への依存度の高まりは、脆弱性の潜在的な増加にもつながります。 

安全な未来に向けた事前対策型の防御

効果的な防御に必要なのは、新しいテクノロジーだけではありません。 厳格な脆弱性検出と緩和の戦略を実施し、運用を危うくすることなくレガシーシステムを戦略的にアップグレードし、継続的に監視する文化を育むことが極めて重要なステップです。 モダナイゼーションと業務のセキュリティ確保のバランスを取るには、綿密な計画、コラボレーション、進化する脅威の一歩先を行く取り組みが必要です。

電力網のような重要なインフラを保護するには、レガシーシステムの脆弱性に対処しながらイノベーションを取り入れるような多面的なアプローチが必要となります。 このアプローチには以下のような要素が含まれます。

  • 資産の検出と追跡: サイバー物理資産の特定、監視、インベントリ作成を自動化し、ネットワーク上に何があるのかを把握します。
  • 包括的な脆弱性管理: OT 環境内の脆弱性を特定して優先順位を付け、悪用される前にリスクを軽減します。
  • リアルタイム脅威検出: OT ネットワークを継続的に可視化し、脅威をリアルタイムで検出して対応することで、業務の中断や侵害を防ぎます。
  • 先行的なインシデント対応: セキュリティインシデントを迅速かつ効果的に封じ込めて修復し、被害を最小限に抑えて、運用の継続性を確保できるようにします。
  • レガシーシステムの統合: レガシー OT システムを最新のサイバーセキュリティソリューションと安全に統合し、機能を損なうことなく両方の長所を活かせるようにします。

Tenable で次のステップへ

Tenable は国防総省の長年のパートナーとして、サイバー防御の強化に役立つように設計された統合型 OT セキュリティソリューションを提供しています。 OT 環境に関する当社の専門知識は、業務効率を大幅に改善しつつエネルギー消費を最適化するソリューションの開発に不可欠なものになっています。 さらに、Tenable のソリューションは、信頼性が高い無停電電源を確保できるようにすることで、国防総省の任務遂行能力の向上にも貢献しています。

Tenable OT Security による重要インフラのセキュリティ確保に関するホワイトペーパーをダウンロードしてご覧ください。あるいは、当社の営業チームに具体的なニーズについてご相談していただくことも、ライブデモで Tenable のパワーを直接ご確認いただくことも可能です。 

ご一緒に、セキュリティを確保しつつ OT の未来を推進しましょう。

このブログは、国防総省の OT に関する 6 回シリーズのブログの最終回です。このシリーズのその他のブログは以下をご覧ください。 

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